ハリギリとは? わかりやすく解説

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はり‐ぎり【針×桐】

読み方:はりぎり

ウコギ科落葉高木山地自生にとげがあり、手のひら状に裂けていてキリに似る。7月ごろ、黄緑色小花球状集まったものが傘状につき、藍色の丸い実を結ぶ。材をげた・家具などに使用。栓(せん)の木。やまぎり


刺楸

読み方:ハリギリ(harigiri)

ウコギ科落葉高木薬用植物


セン

別名:ハリギリ, 栓
【英】:Kalopanax pictus
(ウコギ科)


北海道本州四国九州に、また朝鮮中国ソ連分布しますが、産地としては、北海道が最も有名です。この樹種は、木材としてはセン、樹木としてはとげがあることからハリギリと呼ばれます木材をオニセンとヌカセンと呼んで2種あるとすることがあります。これが分類学上の違いよるものではなさそうです。オニセンと呼ばれるものは、年輪幅が広く、より重硬で、乾燥などで狂い易いですが、ヌカセンは年輪幅が狭く、より軽軟で、加工し易くどちらかというと家具用には後者好まれているようです

木材
年輪の境には大き道管環状配列しているため、年輪がはっきりと見え、肌目は粗くなっています。一般に樹木成長がよい若い時期形成され木材では、年輪幅が広くなるので、年輪内に占め環状道管部分割合少なくなり、繊維部分割合増えます。このことによって、その年輪内の細胞の壁の量が増え比重増加することになります逆にだんだんと樹齢重ねると年輪幅が狭くなり、逆に比重低くなります気乾比重は0.40~0.52(平均値)~0.69で、広葉樹材としてほぼ中庸です。心材淡黄褐色あるいは黄白色で、辺材はやや淡色です。木材保存性低く加工し易いいえます。とくに年輪幅の狭いものは、より軽軟で、加工し易いため、家具用材としては好まれていますが、あまり軽軟になると脆くなりますので、逆に使いにくくなります

用途
家具合板器具建築下駄価格の低いもの、ヤマギリ呼ばれる。)かって、センの合板が、米国へ大量にsen”の名で輸出されたことがあり、一時米国市場での有名な輸出材の一つとされていました


刺楸

読み方:ハリギリ(harigiri)

ウコギ科落葉高木薬用植物

学名 Kalopanax pictus


針桐

読み方:ハリギリ(harigiri)

ウコギ科落葉高木薬用植物

学名 Kalopanax pictus


ハリギリ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/08 22:05 UTC 版)

ハリギリ(針桐[5]学名: Kalopanax septemlobus)は、ウコギ科ハリギリ属の落葉高木。別名、センノキ(栓の木)、ミヤコダラテングウチワヤマギリなどがある。肥沃な土地に自生することから、開拓時代は農地開墾の適地の目印とした[5]。材はケヤキに似た年輪模様が美しく、建築材や家具材としても貴重である。若芽は山菜としての利用もある。


注釈

  1. ^ 実際、他地域における類似の伝承(美幌の菊池クラの「丸木舟の争い」)においては、カツラの舟に、旭川地域などで材として多く用いられていたヤチダモの舟が嫉妬する内容であり、結末も、単に主人公がヤチダモの舟を焼き、二度とヤチダモで作ることはなかった、というものである[12]

出典

  1. ^ a b c 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Kalopanax septemlobus (Thunb.) Koidz. ハリギリ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年5月7日閲覧。
  2. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Kalopanax pictus (Thunb.) Nakai, excl. typo ハリギリ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年5月7日閲覧。
  3. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Kalopanax pictus (Thunb.) Nakai var. lutchuensis auct. non (Nakai) Nemoto ハリギリ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年5月7日閲覧。
  4. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Eleutherococcus septemlobus (Thunb.) Mabb. ハリギリ(シノニム)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2023年5月7日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r 田中潔 2011, p. 51.
  6. ^ a b c d e 平野隆久監修 永岡書店編 1997, p. 221.
  7. ^ a b c d e f g h 吉村衞 2007, p. 80.
  8. ^ a b c d e f 篠原準八 2008, p. 80.
  9. ^ a b c 辻井達一 1995, p. 260.
  10. ^ a b 林将之 2008, p. 70.
  11. ^ a b c d e f g h 辻井達一 1995, p. 263.
  12. ^ a b c d e f g h i 本田優子 (1998-03). “ハリギリの丸木舟 民族誌資料/考古資料/口承文芸資料にもとづく一考察” (PDF). 北海道立アイヌ民族文化研究センター研究紀要 (4): pp.15-27. doi:10.11501/4428327. ISSN 1341-2558. http://ainu-center.hm.pref.hokkaido.lg.jp/kankou/kiyou/pdf/kiyou04-02.pdf 2019年5月1日閲覧。. 
  13. ^ a b c 日本語名:ハリギリ、センノキ アイヌ語名:アユシニ”. アイヌ民族文化財団. 2022年2月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月20日閲覧。
  14. ^ a b c d e f 猪股慶子監修 成美堂出版編集部編 2012, p. 155.
  15. ^ a b c d e f g h i 高橋秀男監修 2003, p. 164.
  16. ^ a b c d 辻井達一 1995, p. 262.
  17. ^ a b c d e f g 鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文 2014, p. 36
  18. ^ 林将之 2008, p. 701.
  19. ^ 亀田龍吉 2014, p. 112.
  20. ^ a b 篠原準八 2008, p. 81.
  21. ^ a b c d e f 一般財団法人 アイヌ民族博物館 編『アイヌ民族博物館 民話ライブラリ2 上田トシの民話 2』(PDF)一般財団法人 アイヌ民族博物館、2015年2月28日、101-130頁https://ainugo.nam.go.jp/siror/contents/lib_pdf/C207.pdf 
  22. ^ 東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林: “科学の森ニュース85号” (PDF). 東京大学 (2019年3月10日). 2019年5月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年5月1日閲覧。


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