箱屋
箱屋
箱屋
読み方:はこや
- 芸妓の仕度及び送り迎へ、労働賃銀の取立て等を任務とする見番所属の若者(稀には老人もあり)。芸妓用ゆる所の三味線古来多く箱入りなるを以て此の名あり、今は袋入り又は鞄入りと化したれども『袋屋(ふくろや)』『鞄屋(かばんや)』等称する事なし。夜半十二時を過ぐれば、『×××』×××××××××××。その手腕に依りて『貰ひ』の時間に遅速を生じ又は逢引き時間の長短に影響を及ぼす事少からず、妓の挙げて之が鼻息を窺ふ所以なり、而も妓と通ずれば即ち放逐せらる、恰も猫の松魚節を守るに似たり、花井(はなゐ)お梅酔月奇聞(うめすゐげつきぶん)の一節最も人口に噌灸す。揚げ箱、別に『内箱(うちばこ)』の制あり、各芸妓屋に所属し間々おさんどん業を兼営す。其の醜、妓に及ばざる者は採らず。
- 〔花〕三味線などを持つて芸者のお伴をするもの。
分類 花柳界
箱屋
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