花柳界における箱屋とは? わかりやすく解説

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花柳界における箱屋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/19 14:42 UTC 版)

箱屋」の記事における「花柳界における箱屋」の解説

芸妓三味線を箱に納め萌黄色風呂敷を肩にし、見番と書かれた弓張り提灯持ち座敷に向かう芸妓同行する付き人のような存在で、道中芸妓警備兼ねていた。『江戸職人づくし』には、突込髪にした老女三味線箱を背負い前帯に裾をはしょって素足下駄で、小丸提灯ぶら下げて芸妓先導する姿が描かれており、これが箱屋始まりとされ、その後これを生業とする者が現れ箱屋呼ばれるようになった箱屋には、海千山千の中年男性や花柳界出入りする浪人などが就いた女に付き従う仕事ゆえ、まともな男の仕事とは思われておらず、失敗やらかして解雇され商人の手代とか、美声褒められその気になってしまった職人とか、身を持ち崩し訳あり人物多かった留学終えて帰国したころの高橋是清も、一時身を持ち崩し日本橋芸者置屋居候になり、箱屋をやっていた時期があった。奈良原繁一時身を窶して、京都箱屋をしていた。 箱屋には、揚箱と内箱の二種類があった。揚箱は見番詰めて料理屋待合からの注文受けて芸者スケジュール確認して手配し芸者迎え行って座敷送り届けるといった作業をする者を指し芸妓の玉(料金)の一部収入として歩合制得ていた。内箱は芸者側に所属して芸者送迎身の回り世話をする者を指し、元芸者だった女性多かった。内箱の女性中には雇い主出先男主人を丸め込んで自らが芸妓屋の女将となるような者もいた。箱屋同士夫婦となってその人脈と経験生かして芸妓屋を営む者もいた。

※この「花柳界における箱屋」の解説は、「箱屋」の解説の一部です。
「花柳界における箱屋」を含む「箱屋」の記事については、「箱屋」の概要を参照ください。

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