花柳流お家騒動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/01 01:18 UTC 版)
三代目壽輔の死後、四代目壽輔を誰が襲名するかについて、三代目壽輔から家元の指名を受けたとする花柳貴彦と三代目壽輔の後見人であった五代目芳次郎との間で争いがあったが、結局、五代目芳次郎が四代目壽輔を襲名することとなった。しかし、2013年7月、四代目壽輔が、六代目芳次郎を後継者に指名した上で、2014年4月に貴彦を花柳流から除名したため、貴彦がこの除名処分の有効性をめぐって訴訟を起こした。この訴訟は「花柳流お家騒動」と呼ばれ、新聞やメディアに大きく取り上げられた。2016年5月、東京地方裁判所は、除名処分を取り消す判決を言い渡し、その判決の中で、除名処分は六代目芳次郎に家元の座を継がせるため貴彦を排除する意図を伺わせる旨を認定した。四代壽輔側は控訴したが、2016年12月に控訴は棄却された。その後、四代壽輔側が更に最高裁に上告したが、2017年5月9日に最高裁は上告を退け、除名を無効とする判決が確定した。ただし、係争中の2016年6月に、六代目芳次郎は五代目壽輔を襲名している。一方、貴彦は、2018年5月23日、寿柳流を創流し初代家元寿柳貴彦となった。
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