貰ひ
読み方:もらい
- 芸者などが客の座敷に出で居るを、呼び戻すこと。他の座敷に出づる為め、その座敷を退かしむるをいふ。その用件の電話などを「貰ひがかかる」などといふ。
- 甲の客が揚げて遊んで居る芸妓を、乙の客が所望して招くことをいふ。「お貰ひ」又は「後口が掛かる」ともいふ。鳥取地方にては「耳入れ」といふ。〔花柳語〕
- 〔花〕芸者などが座敷に呼ばれてゐるとき「後口」が掛つて別の客から所望されたとき時間中でも特に許を得て其の方へ行くことを云ふ。山陰地方では「耳入れ」とも云ふ。
- 貰ひは現に呼ばれて居る芸者に対して後口が掛つた場合、其の客の諒解を得て他の客席に行くことを云ふのである。時間中に引揚げるので之を「貰ひ」と云ふ。又「後口が掛る」とも云ひ、或る地方では「耳入」などとも云つてゐる。
- 或るお客が聘んで相手にしてゐる芸妓を、他のお客が所望して招くこと。即ち『後口が掛る』こと。〔花柳界〕
- 他の客に侍れる芸者を時間中にも係らずこちらへよぶ事を云ふ。
- 後口へ廻るためお座敷の半途に暇を貰ふ事。但し大阪曽根崎新地及新町に限り『約束』の意。
- 甲の客が揚げて遊んで居る芸妓を、乙の客が所望して招くことをいふ。「お貰ひ」又は「後口を掛ける」ともいふ。鳥取地方にては耳入れといふ。
- 〔隠〕或るお客が聘んで相手にしてゐる芸妓を、他のお客が所望して招くこと。「後口が掛かる」ともいふ。
- 先客の相手になつてゐる芸者を後の客が所望して招ぶことをいふ。
- 先客と遊んで居る芸娼妓を後客が所望する事を云ふ。
- 或る客に侍れる芸者を時間中にも拘らず他の客が所望して招くことを云ふ。
- 花柳界用語。或る客がよんで相手にしてゐる芸妓を、他の客が所望して招くこと。即ち「後口が掛る」こと。
- 〔花〕芸妓が既に客の相手をしている時、他の客から特に呼ばれてその方の座敷へ行くこと「後口が掛る」ともいう。
- 甲の客が揚げて遊んでいる芸妓を、乙の客が所望して招くことをいう。「お貰い」又は「後口がかかる」ともいう。鳥取地方では「耳入れ」という。〔花柳界〕
- 先客の相手になつている芸妓を、後の客が望んで招ぶこと。先客から貰い受けるの意。〔花〕
- 〔花〕甲の客が揚げて遊んでいる芸妓を、乙の客が所望して招くことをいう。「お貰い」又は「後口がかかる」ともいう。鳥取地方では「耳入れ」という。
貰ひ(モラヒ)
貰ひ
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