動機づけ面接
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動機づけ面接(どうきづけめんせつ、英: motivational interviewing, MI)とは、アメリカのニューメキシコ大学臨床心理学名誉教授ウィリアム・R・ミラー、イギリスのカーディフ大学臨床心理学教授ステファン・ロルニックが主になって開発したカウンセリングアプローチである[1]。アルコールに関する問題を抱えるクライエントへの面接技法を研究する中で、良い結果が得られた治療者の面談スタイルを実証的に解析することで、アルコール依存症の治療法として開発され、体系化された[1][2]。クライエントの中にある矛盾に注目し、相反し両面性をもった複雑な感情である「アンビバレンス」を探索し、クライエントが矛盾を解消できるよう援助する[1]。それにより、クライエントの中から動機づけを呼び覚まし、自ら行動を変えることを促進できると考えられている[1]。クライエント中心かつ準指示的な面接スタイルである[1]。
- ^ a b c d e 原井宏明 著『方法としての動機づけ面接 』 岩崎学術出版
- ^ a b c 北田雅子 『対人援助職のバーンアウトの予防に動機づけ面接が果たす役割』札幌学院大学総合研究所紀要 = Proceedings of the Research Institute of Sapporo Gakuin University 4, 37-45, 2017-03
- ^ The National Center on Addiction and Substance Abuse at Columbia University (2012-06). Addiction Medicine: Closing the Gap between Science and Practice. p. 102-103
- ^ 禁煙における動機づけ面接法 コクラン
- ^ Does motivational Interviewing help people who smoke to quit? Cochrane
- ^ http://www.commed.uchc.edu/match/
- 1 動機づけ面接とは
- 2 動機づけ面接の概要
- 3 動機づけ面接の適応
- 4 参考文献
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