健康心理学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/19 21:34 UTC 版)
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健康心理学(けんこうしんりがく、英語: health psychology)は、心理学の応用分野、応用心理学の1つである。
沿革
アメリカ合衆国では、1980年に心理学会の一部門として健康心理学会が誕生、日本では、1980年代後半からこの方面の総合的な共同研究の機運が高まってきた。健康心理学で言う健康は、WHO(世界保健機関)の定義にもあるように多面的であり、精神的なものはもとより、身体的、社会的側面を含むものである。主として精神的健康(メンタルヘルス)に焦点を当てる臨床心理学とは、この点において相違があり、むしろ医療行動科学と呼ばれる分野に近い。ストレスやライフスタイル、様々な生活習慣と疾病、生活習慣病や心と体のバランスを含めた幅の広い健康とそれを取り巻く諸問題に、心理学、疫学、生物学、行動科学、看護学、教育学などから学際的にアプローチしていこうとするものである。
健康心理学で扱うものは、言語的、ならびに非言語コミュニケーション(アイコンタクト、声、身体的接触、ジェスチャーなど)、誤解と偏見の仕組みとその解消、また特に大きなテーマになっているのが、ストレスとそれへの対処(ストレス・コーピング[1])、発達段階の中での発達上の障害(発達障害)に関するもの、悲哀(グリーフ)とその克服、健康に影響を与えるさまざまな生活習慣、嗜癖、ライフスタイルなどである。 既に国内の医療系大学の中には、講義課目として健康心理学を新設しているところもある。
脚注
- ^ “人事労務用語辞典の解説”. コトバンク. 2018年3月25日閲覧。
関連項目
外部リンク
健康心理学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 15:32 UTC 版)
健康心理学では、特に欧米の研究によって、がん、心筋梗塞や狭心症などの心臓病にかかりやすい性格傾向があることが判明している。自分の感情を押さえ込みやすい人、乗り気ではない誘いを断りきれず付き合ってしまうなどの性格傾向はがんへの免疫力を低下させる。こうしたタイプの人々の血液の調査から、長期的な免疫力の低下の事実が判明した。例えば、がん細胞が発生しても、通常、免疫力が強ければ自然に増大を抑制できるが、免疫力が落ちていると増殖を抑えきれなくなる。すぐ病気になるとわけではなく、5年、10年という長期間にわたってがん発症のリスクは徐々に高くなっていくと考えられる。 うつになりやすい性格の研究では、「完璧主義」「几帳面」「ネガティブ思考」などストレスを強く感じやすい傾向が挙げられる。極度にも几帳面、真面目、完璧主義傾向の人は、自分の失敗に厳しく、その反動でうつになるリスクが高まると考えられる。楽観主義は心身の健康に良いと言われる。
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