こうどう‐かがく〔カウドウクワガク〕【行動科学】
行動科学
行動科学
第二次世界大戦後のシカゴ大学の科学者が、自然科学と社会科学を統合した見方から行動を捉えようとした際に用いられた名称。人間の個人的・集団的行動の一般法則を客観的な観察や調査によって実証しようとする学問であり、心理学、社会学、人類学を中核として、精神医学、コミュニケーション論、情報理論などの領域を含みながら、学際的に発展してきた。
国際保健医療の分野に関連が深いのは「応用行動科学(applied behavioral science)」であろう。人間の対人行動に関する諸理論(対人関係、対人的コミュニケーション、対人的影響過程、集団内行動、リーダーシップ、グループ・ダイナミックス、組織行動など)を応用して、現場で起こっている人間関係的側面の諸問題に働きかけていくものである。アプローチとしてはアクションリサーチのサイクルが用いられる。アクションリサーチの父とされるK.Lewinは、人間関係の改善のための手法としてワークショップ形式で行われるトレーニング(training)を重視した。K.Lewinのこの発想は、彼の弟子たちによって設立された米国NTL Institute for Applied Behavioral Scienceにて、人間関係トレーニング(Human Relations Training、正式名称:ラボラトリー方式の体験学習)として、また、民主的でヒューマニスティックな組織づくりをめざした組織開発(Organization Development)として発展した。(中村和彦)
参考URL:NTL Instituteホームページ http://www.ntl.org/
行動科学
行動科学(School of Behavioral Sciences)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/02 09:34 UTC 版)
「リバティ大学」の記事における「行動科学(School of Behavioral Sciences)」の解説
行動科学は、在宅ケア・カウンセリング、カウンセラー養成・家族研究、心理学、ソーシャルワークの4部門に分かれている。同スクールの合格率は38%。学部長はケニオン・C・ナップ。部門ごとのコース数は以下の通り。 部門別・学位別コース数部門名準学士課程学士課程修士課程博士課程在宅ケア・カウンセリング - 28 4 カウンセラー養成・家族研究 - 5 1 心理学 2 14 6 6 ソーシャルワーク - 1 - -
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詳細は「行動科学」を参照 1950年代以降、自然科学・社会科学全般で、アメリカの学界を中心として「行動科学」(behavioural science)と呼ばれる手法が盛んになった。その例として、心理学における「行動主義心理学」、経済学における「行動経済学」などがある。
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