はやぶさ
東北新幹線・北海道新幹線で運行されている特別急行列車の愛称。平成23年(2011)に運行を開始。おもに東京・新青森間、または東京・新函館北斗間を結ぶ。秋田新幹線「こまち」を連結する編成もある。
平成15年(2003)にJAXA(ジャクサ)(宇宙航空研究開発機構、打ち上げ時は宇宙科学研究所)が打ち上げた小惑星探査機MUSES-C(ミューゼスシー)の愛称。平成17年(2005)に小惑星イトカワに到達し、表面の観測を行った後、サンプル採取を試みた。燃料漏れや姿勢制御装置の故障、通信途絶など、たび重なるアクシデントに見舞われたが、平成22年(2010)6月に地球帰還。サンプル収納容器の中から、イトカワのものとされる約1500個の岩石質の微粒子が採集された。→はやぶさ2(ツー)
はや‐ぶさ【×隼】
はやぶさ(はやぶさ)(Hayabusa)
小惑星の探査を目的に宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発した探査機の名称。小惑星の表面にある物質を地球に持ち帰るという世界で初めてのミッションを担っている。
2003年5月に打ち上げられた「はやぶさ」は現在、小惑星「イトカワ」に到着し、さまざまな科学観測を行っている。人類が地球以外の天体から表面の物質を持ち帰ったのは月だけで、「はやぶさ」のミッションが成功すると、小惑星の表面から持ち帰った物質のサンプルを詳しく分析することができる。
また、3台のカメラを装着した小型探査ロボット「ミネルバ」を投下し、小惑星「イトカワ」の表面の画像を撮影する計画がある。ところが、12日に「ミネルバ」を投下したが、予定よりも標高の高い位置から投下したため、行方不明になっている。
(2005.11.14掲載)
はやぶさ
艦艇(ミサイル艇「はやぶさ」型)
【はやぶさ】(はやぶさ)
- JMSDF Hayabusa(PG-824)
2000年代に海上自衛隊が整備したミサイル艇(対艦ミサイル搭載哨戒艇)。
沿岸部における哨戒・海上阻止戦力として設計・建造された。
当初、半双胴型船型のミサイル哨戒艇として平成11年度予算で計画されたが、1999年(平成11年)3月の北朝鮮による工作船事件により、海上における警察行動に対処できる能力が考慮されることとなり、船型を含めた設計計画の変更がなされた。
「ミサイル艇1号」の水中翼船型から、モーターボートのような滑走型船型に変更されているが、ウォータージェット方式は引き続き採用されており、海上における高速域での機動性にも優れている。
また上部構造物を護衛艦と同様の平面形にしたり、速射砲に平面シールドを施すなど、ステルス性も考慮されたものとなっている。
【スペックデータ】
【同型艦】乗員 21名 排水量
(基準/満載)200t/240t 全長 50.1m 全幅 8.4m 深さ 4.2m 喫水 1.7m 主機 GE IHI LM500-G07ガスタービンエンジン(16,200PS)×3基 2軸推進 特殊装置 ウォータージェットポンプ×3基 最大速力 44kt 主要兵装 OTOメララ社製62口径76mm単装速射砲×1門
90式SSM連装発射筒×2基
12.7mm重機関銃M2用銃架×各1基(艦橋後部両舷)C4Iシステム MOFシステム
海軍戦術情報システム(OYQ-8B戦術情報処理装置+リンク11)レーダー OPS-18-3対水上レーダー×1基
OPS-20航海レーダー×1基FCS FCS-2-31C 砲FCS 電子戦装備 NOLR-9 ECM その他装備 OAX-2 赤外線暗視装置
複合型作業艇(臨検用)
艦番号 艦名 主造船所 起工 進水 就役 所属 PG-824 はやぶさ
(JMSDF Hayabusa)三菱重工業
下関造船所2000.11.9 2001.6.13 2002.3.25 舞鶴地方隊
第2ミサイル艇隊
(舞鶴基地)PG-825 わかたか
(JMSDF Wakataka)三菱重工業
下関造船所2000.11.9 2001.9.13 2002.3.25 余市防備隊
第1ミサイル艇隊
(余市警備所)
(大湊地方隊隷下)PG-826 おおたか
(JMSDF Ootaka)三菱重工業
下関造船所2001.10.2 2002.5.13 2003.3.24 佐世保地方隊
第3ミサイル艇隊
(佐世保基地)PG-827 くまたか
(JMSDF Kumataka)三菱重工業
下関造船所2001.10.2 2002.8.2 2003.3.24 余市防備隊
第1ミサイル艇隊PG-828 うみたか
(JMSDF Umitaka)三菱重工業
下関造船所2002.10.4 2003.5.21 2004.3.24 舞鶴地方隊
第2ミサイル艇隊PG-829 しらたか
(JMSDF Shirataka)三菱重工業
下関造船所2002.10.4 2003.8.8 2004.3.24 佐世保地方隊
第3ミサイル艇隊
Photo:MASDF
PG-826 おおたか
参考リンク:http://weapons-free.masdf.com/sea/japan/hayabusamship.html
- JMSDF Hayabusa(PC-308)
1950年代に建造された海上自衛隊の駆潜艇。同型艦は無い。
竣工当初、機関はディーゼルエンジンのみであったが、1962年にガスタービンエンジンの搭載工事が行われ、海自初のガスタービン搭載艦艇となった。
艦橋などはかり型・かもめ型駆潜艇と似通った外観となっていたが、高速巡航時の安定を狙い船体幅は広く取られ、凌波性向上のために艦首から艦橋部までの船体に大きなナックルを有していた。
また、艦橋後部の甲板室にはガスタービン用の大型煙突とその両側にガスタービン用吸気口が、後部甲板室上にはディーゼル主機用の小型煙突がそれぞれ設けられていた。
1975年に特務艇に改装されて第一線を退き、1987年に除籍・解体された。
【スペックデータ】
基準排水量 370t 全長 58m 全幅 7.8m 深さ 4.1m 吃水 2m 機関 CODAG方式(9,000馬力)3軸推進
三井B&W 1222VBU-34V型ディーゼル(2,000馬力)×2基
三菱MUK-501型ガスタービン(5,000馬力)×1基最大速力 26ノット 兵員 75名 兵装 Mk.1 40mm連装機関砲×1基
ヘッジホッグ投射機×1基
55式爆雷投射機(Y砲)×2基
54式爆雷投下軌条×2条
【同型艦】
- 警視庁航空隊が運用しているヘリコプター(ベル206及びA109)の愛称。
1号~5号までの5機が在籍しており、1号~3号及び5号がベル206、4号がA109に与えられている。
- 陸上自衛隊が保有するLR-2連絡・偵察機の愛称。
- MUSES-C"Hayabusa".
文部科学省宇宙開発研究所(ISAS)が開発し、2003年5月にミュー5ロケットで打ち上げた小惑星探査機(工学実験探査機)。
前作の「ひてん」「はるか」に続く「MUSES」シリーズ3番目の工学実験機であった。
イオンエンジンの実証テストを行いながら2005年夏に小惑星「イトカワ」に到達し、その表面を観測してサンプル採集を試みた後、2010年6月13日、大気圏に再突入して消滅した。
この飛行は「地球の重力圏外にある天体の固体表面に着陸し、サンプルリターンを成功させた世界初のケース」として内外の話題を集めた。
はやぶさ
名称:小惑星探査機「はやぶさ」(MUSES-C)
小分類:彗星・小惑星探査
開発機関・会社:宇宙科学研究所(現 宇宙航空研究開発機構(JAXA))
運用機関・会社:宇宙航空研究開発機構(JAXA)
打上げ国名・機関:日本/宇宙科学研究所(現 宇宙航空研究開発機構(JAXA))
打ち上げ年月日:2003年5月9日
打ち上げ国名:日本
打ち上げロケット:M-V
打ち上げ場所:鹿児島宇宙空間観測所(KSC)
はやぶさは、先進的なイオンエンジンや、探査機が自分で判断する自律航法によって飛行する小惑星探査機です。 日本のロケット開発の父である故糸川英夫博士にちなんで「ITOKAWA(イトカワ)」と名付けられた小惑星を探査することが目的です。
2005年9月中旬から11月下旬にかけてイトカワに接近して周回しながら科学観測を行いました。高度20km~3kmの距離から4種類の観測機器を用いて、イトカワの形状、地形、表面高度分布、反射率(スペクトル)、鉱物組成、重力、主要元素組成などを観測。その結果は、小惑星の形成過程を考える上で、新しい知見をもたらし、米科学雑誌「サイエンス」ではイトカワの特集号が発行されました(2006年6月2日号)。
はやぶさは2005年11月にイトカワへの着陸に成功、サンプル採取を試みました。離陸後に姿勢が変動、探査機との通信できない状態になりましたが、2006年1月末に交信が復旧、姿勢制御を実施し、2010年の地球への帰還に向けて運用が続けられています。
地球に帰還した際には、採集された可能性がある小惑星試料を収めたカプセルをオーストラリアへ投下し、世界初の小惑星サンプルリターンを達成することを目標にしています。
はやぶさ 【隼】
隼
はやぶさ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/02 06:18 UTC 版)
はやぶさ、ハヤブサ、隼、Hayabusa
動物
- ハヤブサ - 鳥類の名。
兵器・交通運輸・航空宇宙
日本の軍備および防衛装備品
- 三菱の試作戦闘機1MF2の愛称。
- 大日本帝国陸軍の一式戦闘機の愛称。
- 陸上自衛隊のLR-2連絡偵察機の愛称。
- 大日本帝国海軍の水雷艇の名称。
- はやぶさ型駆潜艇 - 海上自衛隊の駆潜艇のクラス(昭和29年度計画)。
- はやぶさ型ミサイル艇 - 海上自衛隊のミサイル艇の艦級(平成11年度計画)。
- ミサイル艇「はやぶさ」はやぶさ型1番艇。
その他の交通運輸・航空宇宙関連
- 特別急行列車の名称。
- はやぶさ (新幹線) - 東京⇔青森・北海道方面の新幹線 (2011年 - )。
- はやぶさ (列車) - 東京⇔九州方面の寝台特急 (1958年 - 2009年)。
- スズキ・GSX1300Rハヤブサ - スズキが1999年に発売したオートバイ。
- フォーミュラ・スズキ隼 - 上記のオートバイのエンジンを流用した市販レーシングカー。シャシーもスズキ製である。
- 隼駅 - 若桜鉄道若桜線の駅。
- 高速はやぶさ号 - 道南バスが運行している高速バスの名称。
- はやぶさ (高速フェリー) - 九四フェリーボートで運航されていた高速フェリー。
- 青函フェリーまたは前身の共栄運輸が運航するフェリー。
- はやぶさ (フェリー・初代)
- 3号はやぶさ (初代)
- はやぶさ (フェリー・2代)
- 3号はやぶさ (2代)
- はやぶさ (フェリー・3代)
- 3号はやぶさ (3代)
- はやぶさ (フェリー・4代)
- はやぶさII
- 名鉄海上観光船が運行する高速船。
- はやぶさ (高速船)
- はやぶさ2 (高速船)
- はやぶさ3
- はやぶさ (探査機) - 宇宙科学研究所 (後のJAXA)が2003年5月9日に打ち上げた工学実験探査機(MUSES-C)。
- はやぶさ2 - JAXAが2014年12月3日に打ち上げた小惑星探査機。上記の「はやぶさ」の後継機。
- 警視庁航空隊のヘリコプター。小型・高速のタービンヘリコプターに付される愛称である。
- 隼(ソンゴルメ) - 韓国陸軍の無人偵察機RQ-101の愛称。
作品名
- ハヤブサ (アルバム) - スピッツが2000年に発売した9枚目のオリジナルアルバム。および同アルバムの収録曲(8823)。
- はやぶさ(楽曲) - SHO(キセノンP)による楽曲。
- はやぶさ (つるの剛士の楽曲) - つるの剛士の楽曲。
- 海底人8823(かいていじんはやぶさ) - 1960年に製作された特撮テレビ番組、および同作品の主人公。
- マシンハヤブサ - 1976年に放送された東映動画制作のテレビアニメ。および同作の主役メカ。
- 隼走(はやぶさ はしる) - 漫画『ドカベン』シリーズの登場人物。
- あばれ!隼 - 漫画作品および、同作の主人公。
- 時代劇『幻之介世直し帖』に登場した怪盗。
- 隼 - 『ワシズ -閻魔の闘牌-』に登場する人物。元一式戦闘機パイロットで鷲巣巌の部下。
- JX-1 隼号 - 1962年の東宝の特撮映画『妖星ゴラス』に登場する架空の有人宇宙船。
- はやぶさ (探査機)を題材とした映画。
- はやぶさ/HAYABUSA - 2011年公開、竹内結子主演の日本映画。
- はやぶさ 遥かなる帰還 - 2012年公開、渡辺謙主演の日本映画。
- おかえり、はやぶさ - 2012年公開、藤原竜也主演の日本映画。
人名
- 早房(はやぶさ) - 苗字のひとつ。
人物
- はやぶさ (コーラスグループ) - (はやぶさ)長良プロダクション所属の男性2人組の演歌ユニット。
- ハヤブサ (プロレスラー) - FMWに所属していたプロレスラー。
その他
- 隼 - 松下電器産業が1970年代に発売した掃除機、および同機のテレビCMに登場した巨大ヒーローの名前。
- 隼軍 - 1945年、日本野球連盟活動停止後の正月大会にあたって結成された、阪急軍、朝日軍を中心にした混成プロ野球球団。1945年1月1日から1月5日まで「猛虎軍」と8試合を行った。
- 隼ジャパン - 2011年7月25日、財団法人日本バスケットボール協会が発表した、2012年ロンドンオリンピック出場権をかけて戦う、男女バスケットボール日本代表チームの愛称。ニックネーム募集キャンペーン(募集期間2011年4月15日から5月)にて公募し、応募総数341通から選考して決定された。
- 隼章 - ボーイスカウトで使用される記章のひとつ。
- はやぶさ跳び - 縄跳びで短縄を使った跳び方のひとつ。
- 隼村 - 鳥取県八頭郡にあった村。1952年に同郡船岡町に編入され消滅。後の同郡八頭町。
- 隼 - 音楽ゲーム『太鼓の達人』に収録されている曲。
- hayabusa - アメリカの総合格闘技、MMAのウエア、用具メーカー名。
- 隼シュート - 高橋陽一の漫画『キャプテン翼』の新田瞬が使う技。
- チームはやぶさ - 神奈川県警地域総務課地域指導室の通称。
はやぶさ (MUSES-C) (ISAS/JAXA)
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「イオンエンジン」の記事における「はやぶさ (MUSES-C) (ISAS/JAXA)」の解説
工学実験探査機。主推進器として、イオン源・中和器共にマイクロ波放電式を採用した8mN級イオンエンジンμ10を4機搭載。小惑星(25143) イトカワに到達。2003年(平成15年)5月9日打ち上げ。2010年(平成22年)6月13日地球に帰還。
※この「はやぶさ (MUSES-C) (ISAS/JAXA)」の解説は、「イオンエンジン」の解説の一部です。
「はやぶさ (MUSES-C) (ISAS/JAXA)」を含む「イオンエンジン」の記事については、「イオンエンジン」の概要を参照ください。
はやぶさ
隼
鶻
鸇
「はやぶさ」の例文・使い方・用例・文例
- もちろん、実際に「はやぶさ」が太陽に近づいているわけではなく、図のように地球から見て太陽の反対側に位置するだけですが、このような現象を「合」と呼びます。
- 「はやぶさ」が小惑星「イトカワ」に到着
- 9月12日,宇宙探査機「はやぶさ」が小惑星「イトカワ」の約20キロ圏内に到達した。
- はやぶさは現在そこで空中静止している。
- はやぶさによって撮影された写真によると,イトカワはジャガイモのような形をしている。
- はやぶさは,2003年5月に宇宙航空研究開発機構(JAXA)によって打ち上げられた。
- はやぶさはイオンエンジンを使用する日本初の探査機である。
- 「はやぶさ」が小惑星「イトカワ」に着陸
- 宇宙航空研究開発機構(JAXA)によると,宇宙探査機「はやぶさ」は小惑星「イトカワ」から岩石のサンプルを採取したようだ。
- 11月26日,はやぶさは試料採取ホーンを使って数秒間イトカワに着陸し,小惑星の地表に2発の弾丸を発射した。
- はやぶさは,イトカワを発(た)った後,エンジンの故障を起こし,JAXAはいまだに問題の原因を究明中だ。
- すべて計画どおりに進めば,はやぶさは2007年6月に地球に近づく。
- 小惑星探査機「はやぶさ」が地球に帰還
- 6月13日,日本の宇宙探査機「はやぶさ」が小惑星「イトカワ」までの7年間,60億キロの旅を終え,地球に帰還した。
- はやぶさは燃料漏れの問題やイオンエンジンの故障を乗り切り,3年遅れで帰還した。
- 地球の大気圏に再突入する前に,耐熱カプセルがはやぶさから分離された。
- はやぶさ本体は再突入時に燃え尽きたが,カプセルはオーストラリアに無事着地した。
- おかえり,はやぶさ!
- 小惑星探査機「はやぶさ」のおもな任務は,天体から試料を持ち帰るために使用される可能性のある新しい技術を検証することだ。
- はやぶさの4つのイオンエンジンはそのような新技術の1つだった。
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