地球以外の天体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/18 04:53 UTC 版)
地球型惑星や大型の岩石衛星は、地球に似たマントルを持つと推定されている。金属核の割合が高いとされる水星のマントルは地球と比較して酸化鉄の割合が少なく、硫黄の含有量が多いと推定される。対して、火星のマントルは酸化鉄の含有量が多いと推定される。 木星型惑星は、核の外側に金属水素のマントルを持ち、その外側には液体水素の層があると推測されている。天王星型惑星は、核の外側に水、アンモニア、メタンの氷からなるマントルがあり、その外側には水素とヘリウムの層があると推定されている。ただし、これらの層がマントルと呼ばれることは比較的少ない。 大型の氷衛星や太陽系外縁天体の中には、氷と岩石の2層からなっているものがあると推測されている。この場合、中心部の岩石の層を核、周辺部の氷の層をマントルと呼ぶ。エウロパやガニメデなどでは、マントルの最下層は潮汐摩擦による地熱で溶けて海になっている可能性がある。
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