地球以外の天体の地名
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/07 14:20 UTC 版)
長らく地名はもっぱら地球表面にのみ関わるものばかりであったが、そうは言っても月の特定の場所には地名がつけられることがあった。月探査が進むと、月の地名は増えた。 「月の地形一覧」、「月の山の一覧」、および「月の海の一覧」も参照 太陽系内の他天体の観測調査が進むにつれ、そこにも様々な地名が与えられた。 人間が認識可能な特定箇所に対して付けられる固有の名称である[要出典]。 地表があって詳細な観測の可能な既知の天体では、天体の大きさの違いに関わりなく、学術的注目に適う密度で何らかの地名が付けられている(翻って言えば、注目度が上がらない限り付けられない)。新発見の天体で前述の諸条件が揃うようであれば、ただちにではないにしても、全ての特定地点や特定範囲を座標のみで表すわけにはいかないのが道理であり、自然発生的に、あるいは計画的に、地名が考え出される。地球型惑星(地球、火星、金星、水星)や衛星(月、エウロパなど)だけでなく、小惑星のような小天体にも地名は付けられている場合があり、20箇所近くの地名が付けられている小惑星イトカワなどは好例であろう。また、地表が存在せず、ガスを主成分とする木星型惑星の場合、通常的にいう「地名」に当たる固有名称は用いられない。しかしながら、このような天体には数十年・数百年もの長きにわたって固定されたように位置の変わらない特定“地点”がいくつか存在するのであり、このような“地点”に付けられた固有名称を「地名」と呼ぶ捉え方の下では、これらの天体にも地名は付けられている、ということになる。なお、太陽の場合は、その表面に長く存在し続ける特定“地点”は生まれないため、この天体に地名が付けられることは無い。
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