はやぶさ 遥かなる帰還
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/07 05:05 UTC 版)
はやぶさ 遥かなる帰還 | |
---|---|
監督 | 瀧本智行 |
脚本 | 西岡琢也 |
原作 | 山根一眞『小惑星探査機 はやぶさの大冒険』 |
製作 | 岡田裕介 加藤進 早河洋 |
出演者 | 渡辺謙 江口洋介 夏川結衣 小澤征悦 中村ゆり 吉岡秀隆 石橋蓮司 藤竜也 山﨑努 |
撮影 | 阪本善尚 |
配給 | 東映 |
公開 | ![]() |
上映時間 | 136分 |
製作国 | ![]() |
言語 | 日本語 |
興行収入 | 7億3000万円[1] |
『はやぶさ 遥かなる帰還』(はやぶさ はるかなるきかん)は、2012年2月11日公開の日本映画。監督は瀧本智行。主演は渡辺謙。原作は山根一眞の『小惑星探査機 はやぶさの大冒険』(マガジンハウス)。日本の小惑星探査機「はやぶさ」のプロジェクトとそれに参加した人々を描く。東映60周年記念作品。
「はやぶさ」関連の日本映画は帰還後から相次いで企画され、2011年から2012年春にかけて公開されている。本作は実写作品としては『はやぶさ/HAYABUSA』に次ぐ2番目の作品であり、『おかえり、はやぶさ』と合わせ、20世紀フォックス・東映・松竹の映画大手3社による競作として注目を集めた[2]。
全国311スクリーンで公開され、2012年2月11、12日の初日2日間で興収1億2,821万9,700円、動員10万8,945人になり映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第4位となった[3]。
ストーリー
![]() |
この節の加筆が望まれています。
|
登場人物
- 山口駿一郎 - 渡辺謙
- JAXA・教授、はやぶさプロジェクトマネージャー。
- モデルは川口淳一郎。
- 藤中仁志 - 江口洋介
- JAXA・教授、イオンエンジン担当。
- モデルは國中均。
- 井上真理 - 夏川結衣
- 朝日新聞社・科学部記者。
- 鎌田悦也 - 小澤征悦
- JAXA・助教授、カプセル担当。
- モデルは山田哲哉。
- 松本夏子 - 中村ゆり
- JAXA・学生当番。
- 森内安夫 - 吉岡秀隆
- NEC・イオンエンジン担当。
- モデルは堀内康男
- 大下治夫 - 石橋蓮司
- JAXA・幹部。
- 丸川靖信 - 藤竜也
- JAXA・教授、広報担当。
- モデルは的川泰宣。
- 東出博 - 山﨑努
- 東出機械社長。井上真理の父親。
- ダニエル・クラーク - リッコ・ロス
- NASA・博士。
- その他の出演者
スタッフ
- 監督: 瀧本智行
- 製作: 岡田裕介、加藤進、早河洋
- 企画: 坂上順
- プロジェクトマネージャー: 渡辺謙
- 脚本: 西岡琢也
- 撮影監督:阪本善尚
- 美術:若松孝市
- 音楽:辻井伸行
- VFXスーパーバイザー: 野口光一
- 原作: 山根一眞『小惑星探査機 はやぶさの大冒険』(マガジンハウス)
- 協力: JAXA宇宙航空研究開発機構
- 製作プロダクション:東映東京撮影所、スタジオ88
- 配給:東映
- 配給協力:アスミック・エース
- 製作:「はやぶさ 遥かなる帰還」製作委員会(東映、住友商事、テレビ朝日、木下グループ、アスミック・エース、東映アニメーション、東映ビデオ、ティー ワイ リミテッド、朝日放送、メ〜テレ、朝日新聞社、TOKYO FM、WOWOW、北海道テレビ放送、九州朝日放送)
音楽
主なロケ地
- 東映東京撮影所 第6スタジオ - JAXA相模原キャンパスを再現。
- JAXA相模原キャンパス - 実際の装置を使用。
- 鹿児島県・内之浦宇宙空間観測所 - はやぶさ打ち上げの地。
- 東出機械 - はやぶさプロジェクトサポート企業の1つの町工場。
- 飛不動尊 正宝院 (台東区) - 東京都台東区にある飛行安泰の天台系単立修験寺院。
- 朝日新聞東京本社 - 実際の本社内で撮影。
- 臼田宇宙空間観測所 - はやぶさの電波を受け取っていた観測所。
- オーストラリア・ウーメラ砂漠 - イトカワのサンプルカプセルが回収された場所。
史実との相違点
- 映画の最後にサンプルがイトカワ由来と発表されたのが2011年11月と出てくるが実際は2010年11月である。ただ、これは単純ミスによる誤記と思われ、実際にDVD・Blu-Ray版では修正されている。
映画公開後

撮影用に製作されたはやぶさの実物大模型は国立科学博物館に寄贈され、展示されている[4]。
脚注
- ^ 「キネマ旬報」2013年2月下旬決算特別号 210頁
- ^ asahi.com:映画「はやぶさ」3社競う 足踏み日本、自信回復の願い 2011年7月12日12時56分、2012年1月10日閲覧。
- ^ 『ドラゴン・タトゥーの女』が初登場でトップ獲得!! 衝撃性に興味をひかれ若い世代も集客!シネマトゥデイ 2012年2月15日
- ^ 国立科学博物館 〈地球館2階 日本の宇宙開発コーナー(常設展示)〉-日本の宇宙開発に関する新規資料を公開-
関連項目
- はやぶさ (探査機)
- イトカワ (小惑星)
- 宇宙航空研究開発機構 (JAXA)
- はやぶさ/HAYABUSA(映画)
- おかえり、はやぶさ(映画)
外部リンク
「はやぶさ 遥かなる帰還」の例文・使い方・用例・文例
- もちろん、実際に「はやぶさ」が太陽に近づいているわけではなく、図のように地球から見て太陽の反対側に位置するだけですが、このような現象を「合」と呼びます。
- 「はやぶさ」が小惑星「イトカワ」に到着
- 9月12日,宇宙探査機「はやぶさ」が小惑星「イトカワ」の約20キロ圏内に到達した。
- はやぶさは現在そこで空中静止している。
- はやぶさによって撮影された写真によると,イトカワはジャガイモのような形をしている。
- はやぶさは,2003年5月に宇宙航空研究開発機構(JAXA)によって打ち上げられた。
- はやぶさはイオンエンジンを使用する日本初の探査機である。
- 「はやぶさ」が小惑星「イトカワ」に着陸
- 宇宙航空研究開発機構(JAXA)によると,宇宙探査機「はやぶさ」は小惑星「イトカワ」から岩石のサンプルを採取したようだ。
- 11月26日,はやぶさは試料採取ホーンを使って数秒間イトカワに着陸し,小惑星の地表に2発の弾丸を発射した。
- はやぶさは,イトカワを発(た)った後,エンジンの故障を起こし,JAXAはいまだに問題の原因を究明中だ。
- すべて計画どおりに進めば,はやぶさは2007年6月に地球に近づく。
- 小惑星探査機「はやぶさ」が地球に帰還
- 6月13日,日本の宇宙探査機「はやぶさ」が小惑星「イトカワ」までの7年間,60億キロの旅を終え,地球に帰還した。
- はやぶさは燃料漏れの問題やイオンエンジンの故障を乗り切り,3年遅れで帰還した。
- 地球の大気圏に再突入する前に,耐熱カプセルがはやぶさから分離された。
- はやぶさ本体は再突入時に燃え尽きたが,カプセルはオーストラリアに無事着地した。
- おかえり,はやぶさ!
- 小惑星探査機「はやぶさ」のおもな任務は,天体から試料を持ち帰るために使用される可能性のある新しい技術を検証することだ。
- はやぶさの4つのイオンエンジンはそのような新技術の1つだった。
- はやぶさ_遥かなる帰還のページへのリンク