古事記伝とは? わかりやすく解説

こじきでん【古事記伝】

読み方:こじきでん

古事記注釈書44巻。本居宣長著。寛政10年(1798)完成文政5年(1822)全巻刊。最初文献学的な古事記研究書宣長国学思想基礎をなしている。


古事記伝


古事記伝

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/18 14:13 UTC 版)

古事記伝』(こじきでん、ふることふみのつたえ)は、『古事記』全編にわたる全44巻の註釈書である。江戸時代の国学者・本居宣長によって書かれた。『記伝』と略される。題字は宣長を召抱えた紀州藩10代藩主徳川治寶から下賜されたものである[1]


注釈

  1. ^ この年には本居春庭が生まれている[5]
  2. ^ こうした書誌学的手法は宣長のみならず江戸期の学芸文化から現在の国文学歴史学に到るまで行われており、『古事記』に関してはのちの倉野憲司『古事記全註釈』にも引き継がれている[要出典]
  3. ^ 宣長は『古事記伝』再稿本において、これが「音の区別によるものである」と考えていたが、これは後に撤回された[14]
  4. ^ これについては早くに水谷静夫 (1974)が論じているほか、21世紀以降の研究において、橋本が宣長や龍麿の研究に従事していることが確認されている[16][17]

出典

  1. ^ 本居宣長記念館 (2001), p. 29(千葉真也「古事記伝首巻」)
  2. ^ a b c d 本居宣長記念館 (2001), pp. 28–29(千葉真也「古事記伝」)
  3. ^ 本居宣長記念館 (2015), p. 48.
  4. ^ 田中康二 (2014), p. 66.
  5. ^ 城福勇 (1988), p. 91.
  6. ^ 城福勇 (1988), pp. 85–86.
  7. ^ 本居宣長記念館 (2015), p. 50.
  8. ^ 村岡典嗣 (1911), p. 302[1]
  9. ^ 本居宣長記念館 (2001), pp. 215–216(山下久夫「古道」)
  10. ^ 田中康二 (2005), p. 219(初出:田中康二 2004
  11. ^ 小野田光雄 (1957a).
  12. ^ 小野田光雄 (1957b).
  13. ^ 矢田勉 (2016), p. 54.
  14. ^ 安田尚道 (2023), p. 186(初出:安田尚道 2008
  15. ^ 安田尚道 (2023), p. 277(初出:安田尚道 2016
  16. ^ 安田尚道 (2023), pp. 43–65(初出:安田尚道 2003
  17. ^ 安田尚道 (2023), pp. 77–95(初出:安田尚道 2004
  18. ^ 肥爪周二 (2016), pp. 120–121.
  19. ^ 田中康二 (2015), p. 6.
  20. ^ 田中康二 (2015), pp. 36–45(初出:田中康二 2013
  21. ^ 田中康二 (2015), pp. 45–52(初出:田中康二 2013
  22. ^ 田中康二 (2015), pp. 53–62(初出:田中康二 2013
  23. ^ 田中康二 (2015), p. 71(初出:田中康二 2013


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