文学・歴史研究への影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/30 01:17 UTC 版)
『古事記伝』は、単に『古事記』一作の註釈書としてのみならず、のちの古代文学研究、あるいは古代史研究にも極めて大きな影響を及ぼしており、21世紀にあっても、『古事記』および古代文化研究の基本書としての地位を保ち続けている。今日の『古事記』註釈書は、基本的には宣長の採用した読み・解釈にその後の研究による訂正を加えたものが主流となっている、と言っても過言ではない。一方で、そうした宣長流の註釈・解釈に異論を唱える立場からも様々な批判がなされている。 邪馬台国論争に関しては、宣長は尊王攘夷の立場に立っていた『三国志演義』に基づき『魏志倭人伝』を解釈して[要出典]、卑弥呼女酋説・九州耶馬台国説を提唱したことから、新井白石とともにその後の耶馬台国論争の火種とされる。
※この「文学・歴史研究への影響」の解説は、「古事記伝」の解説の一部です。
「文学・歴史研究への影響」を含む「古事記伝」の記事については、「古事記伝」の概要を参照ください。
- 文学・歴史研究への影響のページへのリンク