文学・比喩
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/28 23:51 UTC 版)
「苔」という漢字が日本に伝わった当時は苔を主に藻を指す言葉として用いられ、コケについては「蘿」という漢字が当てられている歌もある。 コケは岩や地表が長く放置された時に生え、耕すなどの攪乱(かくらん)が行われていると育たない、との認識がある。例えば「苔むす」という言葉はその状態が長く続いてきたことを示す。これは善悪両面の受け取り方がある。「転石苔むさず」は、「腰を落ち着けて長く一つのことを続けないと成果は上がらない」という意味のほか、「活動を続けている人は古びない」という意味にも使われる。英語ではA Rolling Stone gathers No Mossで、イギリスでは前者の意味で使うが、アメリカでは後者の意味に使う。[要検証 – ノート] 岩に苔がむす様は、悠久な時間を示す意味で、日本の国歌『君が代』の歌詞で言及される。 古い墓石についた苔を掃除するという意味で、墓参や墓掃除を「掃苔」(そうたい)と称することがある。 苔の花言葉は「母性愛」「信頼」「孤独」「物思い」である。 苔に由来する色として、モスグリーン(苔色)やモスグレー(モスグレイ)といったものがある。黄褐色と緑の中間の色で、色味が若いものを前者、灰色が強いものを後者という風に区別する。
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