ラ行変格活用とは? わかりやすく解説

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らぎょう‐へんかくかつよう〔らギヤウヘンカククワツヨウ〕【ラ行変格活用】

読み方:らぎょうへんかくかつよう

文語動詞の活用形式の一。語形が「有ら・有り・有り有る有れ有れ」と五十音図ラ行のラ・リ・ル・レ四段の音で語形変化するが、終止形イ段になるのが他の動詞異なる。「あ(有・在)り」「居(を)り」「侍(はべ)り」「いますがり」、さらに「あり」の複合した「かかり」「さり」などの類がラ行変格活用に属する。ラ変

[補説] 中世以降イ段終止形「あり」が、ウ段連体形「ある」にとってかわられて消滅し四段活用現代仮名遣いでは五段活用になった


ラ行変格活用

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/22 03:04 UTC 版)

日本語動詞の活用の種類
文語 口語
四段活用
ナ行変格活用
ラ行変格活用
下一段活用
五段活用
下二段活用 下一段活用
上一段活用
上二段活用
上一段活用
カ行変格活用
サ行変格活用

ラ行変格活用(ラぎょうへんかくかつよう)とは、日本語の文語文法における動詞活用のひとつである。活用語尾が、五十音図のラ行の音をもとにして、変則的な変化をする。縮めて「ラ変」とも呼ぶ。この活用をする動詞は「有り」「居(を)り」「侍(はべ)り」「いますがり(いまそがり・いましがり etc.) 」の四語とその複合語である。「あり」は存在の意味を表すため、他の語と結びついて、指定・措定といった主語と述語を=で結ぶコピュラの役割を担っている。例えば「斯かり」は「このように」という意味の副詞「斯く」と「あり」を複合しているため「このようだ」という意味になる。また、形容詞のカリ活用・形容動詞・「けり・たり・なり・り・めり」といった助動詞もラ変と同じ活用の仕方をする。

ラ行変格活用の例

有り

ラ行四段活用と比べると、終止形がイ段である点が異なっている。

ラ行変格活用動詞の活用

基本形 活用形
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
有(あ)り
居(を)り

口語のラ行特別活用動詞

ござる・為さる(なさる)・下さる(くださる)・いらっしゃる・おっしゃるの五語は「ます」に続く時の連用形が「~い」となる点が通常の五段活用動詞と異なる。また、「ござる」以外は命令形も「~い」となる。この五語は口語のラ行特別活用動詞ともいわれることがある。御座る(ござる)が「ござ」+ありから、おっしゃるが仰せ+ありから来ているとはいえ、文語のラ行変格活用の特徴が終止形が連用形と同じであることなのに対して、ラ行特別活用の特徴は連用形と命令形にあるので、文語のラ行変格活用とは別のものである。


ラ行変格活用

出典:『Wiktionary』 (2021/06/29 13:03 UTC 版)

この単語漢字
へん
第四学年
かく
第五学年
かつ
第二学年
よう
第二学年
音読み 音読み 音読み 音読み

名詞

(へんかくかつよう)

  1. (日本語文法, 古典日本語文法) 日本語古典日本語動詞活用のうち、語数少なく規則的な変化をしないものをまとめたもの。現代日本語ではカ行変格活用サ行変格活用がある。古典日本語ではカ行変格活用サ行変格活用ナ行変格活用、ラ行変格活用がある。

現代日本語

語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 仮定形 命令形 活用
(語幹) くる くる くれ こい カ行変格
適用)「くる」
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 仮定形 命令形 活用
(語幹)

する する すれ しろ
せよ
サ行変格
適用)「する」及びその複合語(「活用する」など)
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 仮定形 命令形 活用
(語幹)
ずる ずる ずれ じろ
ぜよ
ザ行変格
適用)「ずる」の複合語(「案ずる」など)

古典日本語

語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形 活用
(語幹) くる くれ
こよ
カ行変格活用
適用)「く」
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形 活用
(語幹) する すれ せよ サ行変格活用
適用)「す」
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形 活用
(語幹) ずる ずれ ぜよ ザ行変格活用
適用)「ず」
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形 活用
(語幹) ぬる ぬれ ナ行変格活用
適用)「しぬ」「いぬ(往ぬ)」
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形 活用
(語幹) ラ行変格活用
適用)「あり」「おり」「はべり」「いまそがり

関連語


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