平文とは? わかりやすく解説

ひょう‐もん〔ヒヤウ‐〕【平文/評文】

読み方:ひょうもん

(平文)漆器加飾法の一。金銀などの薄板文様切って漆面にはり、漆で塗り埋めてから、その部分研ぎ出すなどして文様を表す。奈良時代に唐から伝わり平安時代盛行ひらもん

装束用いた彩色刺繍(ししゅう)による種々の色の組み合わせ文様


ひら‐ぶん【平文】

読み方:ひらぶん

クリアテキスト」に同じ。⇔暗号文


ひら‐もん【平文】

読み方:ひらもん

ひょうもん(平文)1


平文

読み方ひらぶん
別名:プレーンテキストクリアテキスト
【英】clear text

平文とは、暗号化されていない平文と呼ばれる文字列のことである。

通常暗号化されるべきログオンログイン時の手続きや、ユーザー認証などのプロトコルにおいて、入力されパスワードなどの秘密の情報が、暗号化されずにそのまま通信されているときなどに用いられる言葉である。

なお、FTPPOPtelnetなどは、平文でパスワードなどの情報送信するプロトコルである。

セキュリティのほかの用語一覧
暗号化方式:  ペアリング暗号  非対称鍵暗号  秘密鍵暗号  平文  IDEA  ISAKMP  IPsec

平文

読み方:ヒョウモン(hyoumon)

漆工芸加飾法の一種


平文

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/10 14:39 UTC 版)

平文(ひらぶん、へいぶん)やクリアテキスト: cleartext)とは、データ通信において、意味が理解でき直接利用できる、つまり暗号化されないままで、転送あるいは蓄積されるデータやメッセージの形式のことである。

暗号化アルゴリズムの入力はプレーンテキスト: plaintext)、出力は暗号文: ciphertext)と呼ぶ。英語では plaintextplain text は区別される。

概要

暗号とは、通信されている情報を見ても、特別な知識・解読作業なしでは読めないように変換する表記法のことであり、暗号文とはそのような処理がなされたデータである。であるから、平文とは、秘匿・隠蔽の処理が何も行われていない、そのままのデータのこと。現代では、平"文"、暗号"文"といっても文字列を指すものではなくバイナリデータを意味していて、テキスト(文字)のデータだけに留まらず、画像や音声などについても用いる。

定義

Internet Engineering Task Forceによる定義、ならびに情報処理推進機構による翻訳[1][2]
英語名 日本語名 定義
cleartext 平文 意味的な情報内容(すなわち、意味)が理解できる、または直接利用できるデータ。暗号化されているデータは平文では無い。
plaintext プレーンテキスト 暗号化処理に入力され、これによって変換されるデータ、もしくは、復号処理の出力であるデータ。多重暗号化処理をかける場合など、プレーンテキストは暗号化されている場合もある。特にインターネット標準では、cleartext と plaintext を混同するべきではない(SHOULD NOT)[1]とされている。

平文の取り扱い

パスワードやクレジットカード番号、個人情報などの秘匿することが重要な情報をインターネットなどのネットワーク経由で送信する場合、スニファといったツールによる盗聴のおそれがあるため、秘匿が必要なデータは平文のままで送信してはいけない。これはコンピュータセキュリティの基本である。

しかしながら、インターネットの初期段階ではセキュリティの考慮はあまりなされておらず、telnetFTPPOP3HTTPといった古くからあるプロトコルを使う昔のアプリケーションはパスワードを平文のままで送信していた。

これらのプロトコルには、既に暗号化のための拡張規格があり、それに対応したアプリケーションが開発されている。

WebページはHTTPを使い、電子メールの取得もPOP3を用いることが多い。このため、現在でも多くの場面で平文が使われている。暗号化に対応したアプリケーションを利用しようとすると、暗号化デバイスが必要になったり、CPU負荷(計算量)が増加するため、金銭的にコストが上昇しがちであることも敬遠される一因である。 利用者は、クレジットカード番号などの個人情報などをWebページに入力する場合は、通信が暗号化されていることを確認する必要がある。 ウェブアプリケーションを作成する場合も、平文を利用すべきか考慮が必要である。

関連項目

参照

外部リンク


平文(ひょうもん)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/19 00:47 UTC 版)

漆工」の記事における「平文(ひょうもん)」の解説

金属(金、銀、錫等)の薄い板を文様の形に切って貼り付け、さらに漆を塗り平坦に研ぎ出す技法金貝かながい)ともいう。漆と金属の高低差があると平脱(へいだつ)となる。ただし近年は平文、平脱は同じ意味で取られている。

※この「平文(ひょうもん)」の解説は、「漆工」の解説の一部です。
「平文(ひょうもん)」を含む「漆工」の記事については、「漆工」の概要を参照ください。

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平文

出典:『Wiktionary』 (2021/08/16 05:49 UTC 版)

名詞:ひらぶん・へいぶん

ひらぶんへいぶん

  1. 暗号化される前の普通データ

発音(?)

  • ヒ↗ラブン
  • ヘ↗ーブン

関連語

翻訳


「平文」の例文・使い方・用例・文例

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