ブレー (衣服)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/03/09 08:03 UTC 版)
ブレー(仏: braies)は、中世初期から15世紀にかけて西欧男子が用いた長ズボン[1]。
歴史
ブレーの起源は古代ゲルマン人まで遡る[2][3]。古代ローマ人が紀元前121年にガリア人を征服したとき、その長ズボンを野蛮な風俗とみなして、ローマ人は彼らを "Gallia Bracata"(長ズボンを穿いたガリア人)と蔑んだ[4]。しかし中世初期以降は、乗馬の必要性から[2]この長ズボンが男子の中心的脚衣として広く使われるようになった[5]。
初期のブレーは麻製の[1]ゆったりした長ズボンだった[4]。ウェストには穴があけられ、そこに紐を通し絞って使用した[4]。裾は革のゲートルを巻いて絞るか、紐でくくるか、あるいはショースを上から履いてその上端を紐の靴下留めで支えるかした[1][4][6]。
13世紀から14世紀になると、素材に皮革製のものが現れ、また布製の場合は裾丈が膝下から足首のものまで様々なものが作られた[1]。ブレーの上端は革製のベルトでウェストに支えられた[1]。丈の短い上衣が現れると、ゆったりしたブレーはバランス上、丈が短くなり、逆にショースの丈が長くなっていた[1]。15世紀にはショースの丈が腰を包むほどに伸び、その結果ブレーは腰まわりを覆うだけの肌着(ズボン下)と化した[1][6]。ブレーという名称は1400年頃まで使われたが、15世紀後半からプティ・ドラ (petits draps) という名称に取って代わられた[7]。プティ・ドラは腿のあたりまで丈のある麻製もしくは絹製のズボン下であり、オー・ド・ショースをその上に穿いた[7]。
脚注
参考文献
- 『総合服飾史事典』 丹野郁(編)、雄山閣出版、1980年。
- 『増補版 服装大百科事典(上下巻)』 服装文化協会(編)、文化出版局、2006年。ISBN 978-4579500970。
- 『服飾辞典』 石山彰(編)、ダヴィッド社、1982年、第4版。ISBN 978-4804800646。
|
|
|
「ブレー (衣服)」の例文・使い方・用例・文例
- 自転車のブレーキを調整してもらった
- 彼女はブレーキをかけたが間に合わなかった
- ブレーキをかける
- ブレーキを踏む
- 車のブレーキが利かなかった
- 新政策でインフレにブレーキがかかった
- ブレーキがきかず車は衝突してしまった
- ハンドブレーキをかける
- インフレにブレーキをかける
- 彼はブレーキをぐっと踏んだ
- ブレーキペダル
- フレッドは急ブレーキをかけた
- ブレーキを外す
- 急ブレーキをかける
- シャンブレーのシャツ
- 制動手は電車の停止のブレーキを引いた。
- 機械的なアンチスキッドブレーキシステム
- その車にはアンチロックブレーキシステムが装備されている。
- ブレークドラフトの最適化
- 問題はブレーキシステムの昇圧です。
- ブレー_(衣服)のページへのリンク