抜衣紋とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 服飾 > 衣服 > 衣紋 > 抜衣紋の意味・解説 

ぬき‐えもん【抜き衣紋】

読み方:ぬきえもん

和服後ろ襟を引き下げ襟足出した着方。現在は女性着方抜き襟。仰(の)け衣紋仰け領(くび)。


抜衣紋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/06 13:28 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
着付け途中。衣紋を抜き、おはしょりを作っているところ
衣紋を抜いた着付け(左)、衣紋を抜かない着付け(右)

抜衣紋(ぬきえもん)は、女性の和服着付け方のひとつである。 後襟(衣紋)を引き下げて、襟足が現れ出るように着ること。

概要

日本髪(たぼ)、結髪をくずさない、襟の汚損を防ぐために生じた着方と見られる。
身頃の肩山を後ろにずらし、襟肩回りを髱の形や位置にあわせて、U字型、あるいはV字型に後ろに引いて着る。
仕立てのときに繰り越しを加減しないと十分に衣紋を抜くことができない。
繰り越しはだいたい1cmから5cmくらいまでであるが、着付けの良し悪しに衣紋の抜きかたは重要である。

年齢や立場によって、ふさわしい衣紋の抜きかたは異なる。

  • 若年者・未婚女性はあまり抜かず、年配になるにしたがって抜く[注釈 1]
  • 素人女性はあまり抜かず、玄人(芸者遊女などの粋筋の女性)は大きく抜く。

「松屋筆記」93によれば、「追衣紋(のけえもん)多くは誤てぬきえもんと云へり」という。

洋服への応用

洋服における抜き衣紋の例(1950年代)

洋服の襟周りの仕立て方や着こなしにおいて、「抜き衣紋風」が流行することがある。
日本においては、1950年代2010年代後半に流行がみられる。

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ 宝塚歌劇団の生徒は、入団何年目であっても衣紋を抜かずに着る(衣装として役柄上衣紋を抜く必要がある場合を除く)。

関連項目




抜衣紋と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「抜衣紋」の関連用語


2
衣紋竹 デジタル大辞泉
96% |||||


4
据腰 デジタル大辞泉
52% |||||

5
10% |||||

6
10% |||||

7
10% |||||

8
8% |||||

9
8% |||||

10
8% |||||

抜衣紋のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



抜衣紋のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの抜衣紋 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS