ベルボトムとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > ベルボトムの意味・解説 

ベル‐ボトム【bell bottom】

読み方:べるぼとむ

ひざから下の部分フレア入れた、裾広がりズボンの型。「—パンツ


ベルボトム


ベルボトム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/16 02:28 UTC 版)

ベルボトム

ベルボトム(bell-bottoms)とは、衣服のうち、ズボンのデザインの一種。またそのようなデザインのズボンそのものを指す。

脚の筒の形が、腰から膝までは身体にフィットし、膝から裾に向かって広がっているものである。

金管楽器のベルの形に似ていることから「ベルボトム」と呼ばれている。日本では「パンタロン」や「ラッパズボン」と呼ばれたこともある。丈の長いブーツを下に履けることから「ブーツカット」という呼び方も一般的である。

現在は裾の広がり方によって区別するのが一般的になっており、やや広がっているものをブーツカット、大きく広がっているものをベルボトムとすることが多い。両者を総称して「フレア」とも言う。

着方はとくに決まっていないが、やや丈を長めにして踵の高い靴と合わせるとさらに脚を長く見せることができる。このような着こなしがしやすいよう、裾にスリットが入っていたり、裾をボタンやファスナーで開閉できるものもある。

長所として、膝下を長く見せることができる、ある程度脚の体型をカバーできることがある一方、短所として、着用時に裾を引っ掛けたりしやすい、裾を引きずったりして汚しやすいことがある。

歴史

ベルボトムの発祥はヨーロッパ諸国の大工職人や、19世紀のアメリカ海軍の水兵である。1960年代以降、アメリカのヒッピー文化の代表的なファッションスタイルの一つとして定着し、1970年代後半まで、男性・女性を問わず世界中の若者の間で大流行した。なお、単にジーンズだけでなく、プレスラインの入ったスラックス型やプリント柄のものも多かった。エルヴィス・プレスリーはジャンプスーツにベルボトムを採用していた。

日本での歴史

ヒッピー文化と共に1960年代末期より日本でも爆発的に流行した。日本では当時「パンタロン」と呼ばれていた。パンタロンはフランス語でパンツの意だが、ちょうど日本に「パンタロン」の語が入って来た1960年代末から1970年代にかけて、日本ではベルボトムのパンツが大流行していたため、「パンタロン」は日本でベルボトムを指す語として定着した[1]。現在では廃語(俗に言う「死語」)と化している。ちなみにフランス語で「ベルボトム」は「Pantalon à pattes d'éléphant(パンタロン・ア・パット・デレファン)」と言う。

その後1980年代にはスリムジーンズの流行に置き換わったが、1992年頃からの古着ブームによりベルボトムが再び流行するものの数年で沈静化した。

同時期より、女性向けでは、その脚を長く見せる効果に注目が集まり、デザインに工夫が凝らされて脚の長さだけでなくお尻をスリムに見せるなどの効果をうたった、いわゆる「美脚パンツ」のブームが起こった。この流行はジーンズだけでなくパンツ全般に広まり、スーツなどのスラックストレーニングパンツなどにもベルボトムのデザインが取り入れられたものが多く売られるようになった。

1995年頃より20代のOLを中心としてフレアパンツが流行する。

2006年頃からはスキニージーンズなどスリムがまた流行しているが、依然ベルボトムも高い需要がある。現在女性向けではベルボトム・フレアパンツは定番化している。男性向けでは、ロック系、パンク系の人々の一部で根強い人気があるが、現在、トルネードマートなど一部のブランド以外流通量は極めて少ない。

宮城県の常盤木学園高等学校では、寒さ対策としてスカートの代わりにパンタロンを導入した。

ベルボトムの一覧

関連項目

橋本真也
  • ボトムス
  • 仮面ノリダー - 主題歌において、主人公が着用する白いパンタロンを「今時売ってない」と歌っている(制作開始は1988年)。
  • 橋本真也 - 男子プロレスラー。試合では黒を基調としたパンタロンタイプのコスチュームを着用していた。
  • 橋本大地 - 上記真也の長男、男子プロレスラー大日本プロレス)。父親と同様、黒を基調としたパンタロンタイプのコスチュームを着用。
  • 直DATE - 女子プロレスラー(アイスリボン)。橋本真也の影響を受け、橋本真也・大地親子と同様の黒いパンタロンタイプのコスチュームを着用。
  • PSY - ベルボトムをテーマにした「 나팔바지 」(ナッパル・バジ、文化観光部2000年式でのラテン文字転写は NAPAL BAJI )という持ち歌がある[2]
  • 明和電機 - 持ち歌に「君はエプロン、僕はパンタロン」というものがある。
  • 野村雅夫 -ラジオDJ。ベルボトムパンツを自身のアイデンティティとして着用を続けている。

脚注

  1. ^ 『ファッション辞典』p.50、文化出版局編、1999年
  2. ^ YouTube に於ける公式 MV

ベルボトム(パンタロン)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/11 05:06 UTC 版)

スラックス」の記事における「ベルボトム(パンタロン)」の解説

膝までぴったりしており、膝から下がベルのように広がっているもの(ヒップの下から広がったものは、セーラー・パンツ)。

※この「ベルボトム(パンタロン)」の解説は、「スラックス」の解説の一部です。
「ベルボトム(パンタロン)」を含む「スラックス」の記事については、「スラックス」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ベルボトム」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「ベルボトム」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ベルボトム」の関連用語

ベルボトムのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ベルボトムのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
アパレルウェブアパレルウェブ
(C)Copyright 2024. APPAREL-WEB INC., All Rights Reserved.
WranglerWrangler
Copyrights2002-2024(c) Lee Japan Co.LTD. All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのベルボトム (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのスラックス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS