ベール (服飾)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/21 05:15 UTC 版)


ベール(英: veil)は、女性の頭部を覆い隠す薄い布。顔面の前面、または左右両面を、時には両肩までを覆い隠す。素材はシースルーの物が多い。
概要
ベールに相当するものは古代ローマからあったが、現在の日本で普通に見られるのは、ウェディングドレスのベールである。
マリアベール、フェイスアップベールなどの種類がある。
帽子と合わせることも行なわれ、喪服においても着用されるが、その場合の色は当然黒である。
キリスト教
教会
この聖書箇所から、カトリック教会とプリマス・ブレザレン[1]では、婦人が教会でベールを着用するべきだとした。
「されど我なんぢらが之を知らんことを願ふ。凡ての男の頭はキリストなり、女の頭は男なり、キリストの頭は神なり。すべて男は祈をなし、預言をなすとき、頭に物を被るは其の頭を辱しむるなり。すべて女は祈をなし、預言をなすとき、頭に物を被らぬは其の頭を辱しむるなり。これ薙髮と異なる事なし。女もし物を被らずば、髮をも剪るべし。されど髮を剪り或は薙ることを女の恥とせば、物を被るべし。男は神の像、神の榮光なれば、頭に物を被るべきにあらず、されど女は男の光榮なり。男は女より出でずして、女は男より出で、男は女のために造られずして、女は男のために造られたればなり。この故に女は御使たちの故によりて頭に權の徽を戴くべきなり。」
— コリントの信徒への手紙一11:3- 11:10、文語訳聖書
結婚
結婚式における純白のウェディングドレスとベールは、本来は処女のみ着用が許されている。処女でない女性は着色されたドレスを着用する。教父テルトゥリアヌスは、聖書のリベカにならい、処女の花嫁はヴェールをかぶるべきだとした。ヴェールは女性の処女性と従順の象徴である。[2]
イスラム教
脚注
- ^ 『姉妹のかぶり物と神の栄光』伝道出版社
- ^ 鈴木崇巨『牧師の仕事』教文館 ISBN 978-4764203174
関連項目
- 7つのヴェールの踊り - 戯曲『サロメ』に登場するヴェールを用いたダンス
- マンティラ (en:Mantilla) - 頭から肩に掛ける大きなスカーフ
「ベール (服飾)」の例文・使い方・用例・文例
- 花嫁のベールは顔にかかっていた
- ベールをかぶっている
- 彼は花嫁のベールを上げた
- 秘密のベール
- カマンベールチーズと野菜を好みの大きさに切る
- チュール製のベール
- その婦人は緑色のベールをかぶっていた。
- 会議は秘密のベールに包まれていた。
- その開発計画は秘密のベールに包まれている.
- 秘密のベール.
- 彼女のベールは肩の上に垂れていた.
- ベールを下げる[上げる].
- その事件全体の真実はなぞのベールに包まれている.
- ベールをつけた修道女.
- 顔にベールをかける
- 少年には頭巾を、少女にはベールをかぶせてください
- ベールがあるかのように不鮮明で、またはそれがあるかのように隠されている
- アフガニスタンの女性はベールで顔を包む
- ベールを脱ぐ
- イスラム社会では、女性は公衆の面前でベールを外してはならない
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