ターバン【turban】
ターバン
ターバン
ターバン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/01 08:02 UTC 版)
フェルメールの作品の多くに言える事であるが、この作品の場合は特に色の数が少ない。背景の黒を除けば、黄色と青色が主要部分を占めている。黄と青は補色の関係にあり、その対比は際立って目立つ。従って少女が頭に巻いているターバンの鮮やかな青が強く印象に残る。この青は西アジア原産のラピスラズリという宝石から作った非常に高価な絵の具を用いたものである。もともとこのターバンが人々の目を引き、『青いターバンの少女』・『ターバンを巻いた少女』と呼ばれて来た。 ターバンは、実際には当時のヨーロッパでは一般的なファッションではなく、特異な衣装である。当時はトルコが強大な帝国を築いており、ヨーロッパをしばしば脅かした。しかし一方でヨーロッパ人にとってトルコやアジアの文化は異国情緒をそそる憧れの対象でもあって、家具調度や服装などにトルコなどの物品や風俗が用いられることも多かった。スイスの18世紀の画家ジャン=エティエンヌ・リオタール(Jean-Étienne Liotard)のパステル画に、イギリスの貴婦人がトルコ風の衣装を着た様子を描いた作品がある(『世界の美術Ⅱ 西洋』 学習研究社 1967年)。本作の場合も、異国趣味を意識したものであろうと考えられる。 一方で、@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}1599年にグイド・レーニによって描かれたと伝えられる『ベアトリーチェ・チェンチの肖像』のオマージュである可能性も指摘されている[要出典]。ベアトリーチェ・チェンチ(Beatrice Cenci)はイタリアの名門貴族の娘であったが、悪逆非道の父を殺害したため斬首刑となった。レーニの絵は彼女の処刑前夜を描いたと言われる。肩越しに振り向いた様子、ターバンを巻いている姿など共通点が多い。
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「ターバン」の例文・使い方・用例・文例
- ターバンを巻いた男性の集団が次々と寺院に入っていった。
- 短期のインターバンク貸出し金利
- ターバンをかぶるさま
- ターバンを巻きつけらた、イスラム教徒の信心深い年長者によりかぶられる帽子
- 小さなターバンに似た飾り結び
- 花の先端からつきでた丸くなった中央部をもつターバンに似た形をした大きなカボチャ
- 茎の反対側の末端から突き出す丸い中央部がある、多少ターバンのような形の堅い殻の果実を実らせるカボチャ
- ターバンという,インドの男性が頭に巻き付ける布
- ロンドンインターバンク市場という国際金融市場
- ターバンという婦人帽
ターバンと同じ種類の言葉
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