半臂とは? わかりやすく解説

はん‐ぴ【半×臂】

読み方:はんぴ

古代、袍(ほう)や位襖(いあお)の下に着用した朝服内衣で、袖幅狭く、丈の短い、裾に襴(らん)をつけたもの平安時代以降朝服和様化した束帯では、袍と下襲(したがさね)との間につける袖のない形に変化した着用して結ぶ帯を小紐(こひも)といい、左脇に垂らす飾りひもを忘れ緒(お)という。

半臂の画像

半臂

読み方:ハンピ(hanpi), ハンビ(hanbi)

束帯のとき、袍と下襲との間につける袖なし胴衣


半臂

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/22 04:15 UTC 版)

半臂(はんぴ)とは、東アジアの伝統的な服飾において用いられる半もしくはなしの上衣胴着である。背子(褙子、はいし)も半袖もしくは袖なしの上衣であり、半臂と同義に使われることもあるが、区別する場合もある。その他に袖なしもしくは半袖の衣服として、背心や比甲、裲襠等があり、地域や時代によっては重複する名称であった。


  1. ^ 杉本 1984, p. 182-3; 華梅 2003, p. 84, 94-95.
  2. ^ 沈従文 1995, pp. 254-6.
  3. ^ 華梅 2003, pp. 123-5.
  4. ^ 杉本ほか 1985; 華梅 2003, p. 156.
  5. ^ 杉本 1984, pp. 320-3, 335, 340.
  6. ^ 杉本 1985, p. 93等.
  7. ^ 권오창 1998, p. 70.
  8. ^ 関根 1974, pp. 106-119. ただし、例えば『西宮記』の記載等では、童女の装束に半臂を用いている。
  9. ^ 関根 1974, p. 106. 『和名類聚抄』に引かれた『弁色立成』に背子は襴の無い半臂のような袷の衣であると説明されており、正倉院の遺品の名称もこれと矛盾しないという。
  10. ^ 関根 1974, pp. 117-119.
  11. ^ 関根 1974, pp. 106-117.
  12. ^ a b c d 鈴木 1990.
  13. ^ 関根 1974, p. 113. 正倉院文書安拝常麻呂解」(『大日本古文書』第1巻634頁)による。
  14. ^ 鈴木 1990. 11世紀初頭の『枕草子』に「はるかなる物」として「半臂の緒ひねる」とあって、すでに長大なものであったことが窺われる。
  15. ^ 二藍は、夏の下襲直衣同様、若い人ほど濃く、年齢が上るにつれて薄く、浅葱色(水色)になる。ただし、殿上人以下は宿徳装束(高齢者の装い)がふさわしくないとされたので、直衣のように白にまで至ることは普通なかったという。


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半臂(はんぴ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/11/08 12:59 UTC 版)

常装束」の記事における「半臂(はんぴ)」の解説

袖の無い胴着だが舞楽では豪華に刺繍されており、狭い袖がつく。「忘れ緒」という飾り紐を腰に下げる。

※この「半臂(はんぴ)」の解説は、「常装束」の解説の一部です。
「半臂(はんぴ)」を含む「常装束」の記事については、「常装束」の概要を参照ください。

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