熱帯気候とは? わかりやすく解説

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ねったい‐きこう【熱帯気候】

読み方:ねったいきこう

熱帯固有の気候ケッペンの気候区分における符合はA。一年じゅう高温で、気温は年変化少ないが昼夜の差が大きい。一年通じて多雨熱帯雨林気候Af)と乾季雨季明瞭なサバナ気候Aw)に大別され前者のうち、弱い乾季がある地域熱帯モンスーン気候(Am)とする場合もある。


熱帯気候

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/02 09:31 UTC 版)

  fa fb fc fd m wa wb wc wd sa sb sc sd  
E 寒帯   ET EF
D 亜寒帯 Dfa Dfb Dfc Dfd Dwa Dwb Dwc Dwd Dsa Dsb Dsc Dsd  
C 温帯 Cfa Cfb Cfc   Cwa Cwb Cwc Csa Csb Csc  
B 乾燥帯   BSh BSk BWh BWk
A 熱帯 Af   Am Aw   As  
熱帯気候が見られる地域。サブタイプごとに色分けされ、カッコ内にはケッペンによる略号が示されている。赤道の線を強調している。
  サバナ気候 (乾季: Asが乾季: Aw)

熱帯気候(ねったいきこう、英:Tropical climate)はケッペンの気候区分における5種類の主要な気候区分のうち1番目のもので、Aの略符号で表される。 定義として、最も涼しい月の1か月の平均気温が18 °C (64.4 °F)以上であると定められているとおり、熱帯気候に属する地域は年間を通して高温である。

熱帯気候における年間降水量はほとんどの地域で多く、降り方には季節的な周期があるが、この乾季の程度には地域によって大きな違いがある。年間の気温変化は小さいことが多いため、熱帯気候における季節は夏と冬で分ける場合は少なく、多くの場合この雨季と乾季の2つしかない。

日照時間の長さと低緯度による太陽高度の高さも相まって、強い日差しが続くこともこの気候の特徴である。

熱帯気候の区分中にはさらに3種類のサブグループが存在し、それぞれ熱帯雨林気候(Af)、熱帯モンスーン気候(Am)、サバナ気候(冬が乾季の場合Aw、夏が乾季の場合As)と呼ばれており、年間降水量やその地域で最も乾燥した月の降水量をもとに分類されている[1]

ケッペンの気候区分における分類

ドイツ気候学者ウラジミール・ペーター・ケッペンが考案したケッペンの気候区分は、世界で最も広く用いられている気候区分体系の1つである。

最も涼しい月の1か月の平均気温が18 °C (64.4 °F)かそれ以上で、かつ乾燥帯に属しない気候帯を熱帯気候に分類している。乾燥帯の定義は年間降水量が乾燥限界を下回ると定められているので、気温の定義を満たしても降水量が少なすぎれば熱帯気候ではなく乾燥帯への分類が優先される[2]

熱帯気候に属する地域は、熱帯と呼ばれる北回帰線(北緯23度26分22秒)と赤道の間、および南回帰線(南緯23度26分22秒)と赤道の間の地域に多く見られる。具体的には、赤道直下の地域、中央アメリカ南アメリカ北部、アフリカ中部、アジア南部、オーストラリア北部、そして太平洋の島々などが該当する。日本では宮古島石垣島をはじめとする先島諸島南鳥島沖ノ鳥島が熱帯気候の定義を満たしている[3]

ケッペンは熱帯気候をさらに3種類、熱帯雨林気候(Af)・熱帯モンスーン気候(Am)、サバナ気候(Aw/As)に分類した。この3グループへの分類は、その地域で最も雨が少ない月の降水量を表すPdryという値で行われ、Pdryがそれぞれの気候における基準値を上回る/下回るかで判断される。この基準値はその地域の平均年間降水量(mean annual precipitation)を含む簡単な計算式で導出されるため、地域によって値は異なる。

具体的には、


「熱帯気候」の例文・使い方・用例・文例

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