温帯夏雨気候とは? わかりやすく解説

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おんたいかう‐きこう〔ヲンタイカウ‐〕【温帯夏雨気候】

読み方:おんたいかうきこう

ケッペンの気候区分による温帯気候の一。符合Cw温暖湿潤気候に似るが冬と夏とで乾湿の差が大きく最多降雨月の降雨量最少月の10倍以上。華南四川ヒンドスタン平原アフリカ中南部アンデス山脈中部など内陸部高地にみられ、コメイモ栽培が盛ん。温暖冬季少雨気候

[補説] 最暖月平均気温セ氏22度以上の地域華南ヒンドスタン平原など)をCwa22未満平均気温10度上の月が4か月上の地域アンデス山脈中部など)をCwb同じく3か月以下の地域極めてわずかに点在)をCwc分け場合もある。


温帯夏雨気候

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/05 08:15 UTC 版)

  fa fb fc fd m wa wb wc wd sa sb sc sd  
E 寒帯   ET EF
D 亜寒帯 Dfa Dfb Dfc Dfd Dwa Dwb Dwc Dwd Dsa Dsb Dsc Dsd  
C 温帯 Cfa Cfb Cfc   Cwa Cwb Cwc Csa Csb Csc  
B 乾燥帯   BSh BSk BWh BWk
A 熱帯 Af   Am Aw   As  
香港

温帯夏雨気候(おんたいかうきこう)、または温帯冬季少雨気候(おんたいとうきしょううきこう)とは、ケッペンの気候区分のひとつで、温帯に属する。記号はCwaCwbCwcでCは温帯、wは冬季小雨(wintertrocken)を示す。温暖冬季少雨気候(おんだんとうきしょううきこう)、亜熱帯モンスーン気候(あねったいモンスーンきこう)ともいう。アリソフの気候区分では気候帯4-4.亜熱帯東岸気候に相当する[1]

特徴

夏季は降水量が多いが、冬季は降水量が大幅に少なくなり、小雨となる。また、標高が高い地域は、夏季の気温が低く、CwbCwcに属する。

条件

アディスアベバの雨温図(アディスアベバは高山気候にも属する)
温帯夏雨気候の世界的な分布
  • 最寒月の日平均気温が-3℃以上18℃未満。
  • 最暖月の日平均気温が10℃以上。
  • 年間平均降水量が乾燥限界以上。
  • 最多雨月が夏季にあり、10×最少雨月平均降水量<最多雨月平均降水量。

さらに、最暖月の日平均気温により、次の3つに分類される。

  • Cwa - 最暖月の日平均気温が22℃以上。
  • Cwb - 最暖月の日平均気温が10℃以上22℃未満かつ日平均気温が10℃以上の月が4か月以上。
  • Cwc - 最暖月の日平均気温が10℃以上22℃未満かつ日平均気温が10℃以上の月が3か月以下。

Cwcはアンデス山脈など、限られた地域にのみ存在する。

分布

分布地域

日本での分布地域

温帯夏雨気候に属する観測所が存在するのは、以下の市町村である。

この気候に属するおもな都市

熱帯モンスーン気候・サバナ気候との境界部

サバナ気候地帯の緯度に相当する高原

土壌と植生の特徴

  • 赤色土、黄色土が分布している。
  • 亜寒帯冬季少雨気候への移行部では、褐色森林土が分布している。
  • 熱帯から温帯への移行部では、シイ類、カシ類、クス類、ツバキ、サザンカなどの照葉樹林雨緑林)が分布している。

農業の特徴

脚注

  1. ^ 矢澤(1989):354ページ
  2. ^ a b 帝国書院編集部、2017、『新詳高等地図』、帝国書院 ISBN 978-4-8071-6208-6 平成29年度版
  3. ^ a b c d e f 二宮書店編集部、2017、『詳解現代地図』、二宮書店  ISBN 978-4-8176-0397-5 平成29年度版

参考文献

外部リンク




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