ユーカリ
《(ラテン)Eucalyptusから》ユーカリノキの別名。
ユーカリ
ユーカリ (有加利)
●ユーカリ属は、オーストラリアの東南部とタスマニア島におもに分布しています。400~500種ほどが知られています。高さは15~55メートルにもなります。葉は卵状楕円形から披針形や線形までと大きな変異があります。コアラの食べる葉として知られていますが、ユーカリ属のなかでも12種しか食べないそうです。アメリカのカリフォルニア州では、ゴールドラッシュの時代から成長の早い「ユーカリ」の植林が盛んに行われるようになりました。
●フトモモ科ユーカリ属の常緑高木で、学名は Eucalyptus sp.。英名は Eucalyptus tree, Eucalypt。
ユーカリ (有加利)
●オーストラリアの東南部、ニューサウスウェールズ州からビクトリア州それにタスマニア州に分布しています。疎林に生え、高さは25~70メートルになります。樹皮は灰褐色で、しばしば剥離します。葉は狭披針形で、鎌のように曲がります。冬から初夏にかけて、葉腋にふつう1個の白い花を咲かせます。花弁と萼片は合着して帽子状となり、開花とともに脱落します。白く目立つのは雄しべです。わが国でふつうに「ユーカリ」といえば本種のことです。
●フトモモ科ユーカリ属の常緑高木で、学名は Eucalyptus globulus。英名は Tasmanian blue gum。
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ユーカリ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/26 08:46 UTC 版)
ユーカリ(有加利[2])はフトモモ科ユーカリ属(Eucalyptus)の樹木の総称。常緑高木となるものが多い。2020年の時点では900種近くの種類が存在すると推定されている[3]。
注釈
- ^ その標本はロンドン自然史博物館に所蔵されている(BM000081839)。
出典
- ^ a b Eucalyptus Tropicos
- ^ 松山亮蔵「ゆーかり」『植物界之智嚢』中興館書店〈新国民理学叢書 ; 第1編〉、1926年、223頁。NDLJP:979066。
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- ^ ユーカリ栽培広がる/色・形 鑑賞用で人気『日本経済新聞』夕刊2018年1月17日(社会面)
- ^ アマゾンで植林・チップ生産輸出事業に取り組む 日本ブラジル中央協会 2017年12月16日閲覧
- ^ a b c d マリア・リス・バルチン 著 『アロマセラピーサイエンス』 田邉和子 松村康生 監訳、フレグランスジャーナル社、2011年
- ^ 母親コアラの食性に準ずる
- ^ ユーカリのうた:コアラ来日25周年 毎日新聞 2009年10月21日 地方版
- ^ コアラの飼育 油家謙二 天王寺動物園
「ユーカリ」の例文・使い方・用例・文例
- ユーカリストの聖餐の、または、ユーカリストの聖餐に関する
- ゴムの原料であるユーカリ属、フウ属またはニッサ属のさまざまな木のどれか
- ユーカリ属の高木
- 材木として貴重な各種のユーカリノキの木材
- いくつかの丈が低いオーストラリアのユーカリノキの総称
- 繊維質の内部樹皮を有しているいくつかのオーストラリアのユーカリノキの総称
- オーストラリアのユーカリノキの総称で、幹の元株付近以外に滑らかな樹皮があるもの
- 白い木材が取れるユーカリノキ
- 根元方向がざらざらして浅黒い樹皮を持つ、小さなユーカリの木
- ユーカリに似た木質を有する木
- 特に耐塩性ユーカリのユーカリ属のいくつかの木のどれかからの赤みを帯びた茶の乾燥したゴム質の浸出物
- ユーカリノキの葉から取れる精油
- ユーカリストという,キリスト教の儀式
- ユーカリストという,キリスト教の儀式で用いられるパン
- ユーカリの木という植物
- グローバル・ループは,ユーカリや再生木材,森からの間伐材で作られた幅21メートル,全長2.6キロの回廊である。
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