ホロタイプ
英語:holotype
ホロタイプとは、生物分類学の用語で、新種を初めて正式に報告する論文(原記載)の中で指定される、個体の標本のこと。「正基準標本」もしくは「正模式標本」ともいう。
ホロタイプは、発見・報告された個体が新種であることの物的証明であるだけでなく、新種として学名をつける際の基準としても、後に発見された個体が同じ種(新種)か否かを同定する際の基準としても、絶対的な重要性をもつ、唯一無二の個体である。
ホロタイプは1個体のみと決められている。2つ以上の個体標本がある場合、そのうち1つがホロタイプとなり、他はホロタイプに準じるもののホロタイプとは別扱いの「パラタイプ」と位置づけられる。
ホロタイプの「ホロ」(holo-)は、「全体の」「完全な」という意味の接頭辞である。パラタイプのパラ(para-)は「近似」「副」といった意味である。
ちなみに「プロトタイプ」の「プロト」(proto-)は「最初の」「原初の」といった意味であり、「プロトタイプ」自体は「試作品」「原型」などと訳されることが多い。ただしもちろん分類学の標本の区分には「プロトタイプ」という区分はない(ない)。
ホロタイプ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/28 04:39 UTC 版)
2001年、カーペンターらはケダルペルタ・ビルベイハロルムのホロタイプをCEUM 12360と定めた。CEUM 12360 は、吻部と下顎を欠く不完全な頭骨で構成されている。同年、カーペンターらはパラタイプとして、ケダルペルタのものと考えられるほとんど関節した骨の長いリストも記載した。 2008年、カーペンターらはエメリー郡で発見された追加標本も研究した。これには以前は知られていなかった後肢要素が含まれていた。
※この「ホロタイプ」の解説は、「ケダルペルタ」の解説の一部です。
「ホロタイプ」を含む「ケダルペルタ」の記事については、「ケダルペルタ」の概要を参照ください。
- ホロタイプのページへのリンク