請求とは? わかりやすく解説

せい‐きゅう〔‐キウ〕【請求】

読み方:せいきゅう

[名](スル)

ある行為をするように相手方求めること。また特に、金銭支払い物品受け渡しなどを求めること。「情報開示の—」「代金を—する」

民事訴訟法上、原告訴えによってその趣旨および事実関係当否について裁判所審理判決求めること。

「請求」に似た言葉

請求

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/26 09:25 UTC 版)

請求(せいきゅう)は他人に何らかの行為を要求することである。

日本法上の「請求」

日本における法律用語としては、以下の用例がある。

憲法上の「請求」

およそ人権とは国家に対し何らかの行為(作為又は不作為)を請求する権利であるが、裁判など一定の行為を請求する権利のことを講学上国務請求権と呼ぶことがある。請願権裁判を受ける権利などがある。

民法上の「請求」

民法上、期限の定めのない債権履行請求は債務者を履行遅滞同法412条3項)にし(ただし同時履行の抗弁権がある場合は遅滞にならない)、また、時効中断事由となる(同法147条1号、裁判上の請求につき、同法149条)。

単に債務者に履行を働きかけることは催告と呼ばれ「請求」とは区別される。催告があると時効の完成が6カ月間猶予される同法153条1項)。なお催告は繰り返すことができない(同法153条2項)。

民事訴訟法上の「請求」

訴状には、「請求の趣旨及び原因」を記載せねばならない(民事訴訟法133条2項2号)。民事訴訟法上の「請求」は、訴訟上の請求と呼ばれる。訴訟上の請求とは、原告の被告に対する一定の権利主張である。

原告の被告に対する一定の権利主張の当否につき審判を求める申立てを訴えという。訴訟上の請求として主張される一定の権利を訴訟物(訴訟の目的物という意味)たる権利関係といい、この訴訟物たる権利関係をどのように捉えるのかによって、旧訴訟物理論と新訴訟物理論の対立がある。

なお、訴訟上の請求が、本体は「主張」であるにもかかわらず、請求と呼ばれているのは、給付訴訟確認訴訟形成訴訟の各訴訟類型のうち、給付請求権の主張である給付訴訟が最初に登場したという歴史的経緯に由来するものである。

刑事手続法上の「請求」

刑法92条外国国章損壊罪は、外国政府の請求がなければ公訴を提起することができないとされている。つまり、「請求」は、親告罪における告訴などと類似する訴訟条件の一つである。

関連項目


請求

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 01:57 UTC 版)

人身保護法 (日本)」の記事における「請求」解説

法律上正当な手続によらないで、身体の自由拘束されている者(被拘束者)が請求ができるほか、誰でも拘束者のために人身保護の請求をすることができる(法2条)。請求は弁護士代理人としてするのが原則であるが、特別の事情がある場合にはその事情を疎明した上で請求者がみずから行うこともできる(法3条規則6条)。人身保護請求管轄は、被拘束者、拘束者又は請求者所在地管轄する高等裁判所又は地方裁判所である。請求には、被拘束者の氏名請願趣旨拘束事実知れている拘束者、知れている拘束の場所を明らかにした上で疎明資料提供しなければならない(法5条)。この要件満たさない請求は却下される(法7条)。また、人身保護は、拘束、又は拘束に関する裁判若しくは処分がその権限なしにされ又は法令の定め方式若しくは手続著しく違反していることが顕著である場合限り請求することができる。さらに、他に救済目的達するのに適当な方法があるときは、その方法によつて相当の間内救済目的達せられないことが明白でなければ、これをすることができない規則4条)。 「特別な事情」(以下、番号投稿者付加請求者所在地弁護士がいない(弁護士所在地にいたとしても、その弁護士別な裁判など利害反す立場にあった場合や、請求について受任をしなかった場合も含む。) 弁護士依頼する資力がない 急迫であって弁護士依頼する時間がない 「…というような場合」 (昭和23年3月30日人身保護法案・参議院司法委員会国会議事録第九号) 「…という場合」 (昭和23年5月27日人身保護法案・衆議院司法委員会国会議事録第二一号

※この「請求」の解説は、「人身保護法 (日本)」の解説の一部です。
「請求」を含む「人身保護法 (日本)」の記事については、「人身保護法 (日本)」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「請求」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

請求

出典:『Wiktionary』 (2021/06/28 14:14 UTC 版)

この単語漢字
せい
常用漢字
きゅう
第四学年
音読み 音読み

名詞

(せいきゅう)

  1. 正当権利として、相手求めること。

関連語

翻訳

動詞

する (せいきゅうする)

  1. 正当権利として、相手求める

活用

翻訳


「請求」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



品詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

「請求」に関係したコラム

  • FXの信託保全とは

    FX(外国為替証拠金取引)の信託保全とは、FX業者が、顧客から預託された保証金を保全するために金銭信託することです。顧客から預託された保証金は、「金融商品取引業等に関する内閣府令の一部を改正する内閣府...

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「請求」の関連用語

請求のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



請求のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの請求 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの人身保護法 (日本) (改訂履歴)、保釈 (改訂履歴)、外国国章損壊罪 (改訂履歴)、チャージ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryの請求 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS