第1回公判
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 09:57 UTC 版)
2005年3月15日14時、福岡地裁久留米支部(高原正良裁判長)で被告人一家4人の初公判が開かれた。初公判ではまず被告人4人それぞれに対する人定質問が行われた後、K1・K4・K2・K3の順に各被告人に対し罪状認否が行われたが、4被告人は大きく分けて主たる争点についてそれぞれ以下のように認否した。 各被告人の主な罪状認否罪状被告人K1(父親)被告人K2(母親)被告人K3(長男)被告人K4(次男)強盗殺人罪(被害者C) 起訴されず 否認 認める 強盗殺人罪(被害者A) 認める(単独犯を主張) 認める 殺人罪(被害者B) 殺人罪(被害者D) 父K1は起訴された3人の殺害行為について起訴状を無視し「(他の3被告人とは)共謀せず自分が単独で実行した」と主張した。 母K2は「間違いありません」と起訴事実を認めた上で「極刑を受けるために来た。被害者・遺族には申し訳ないことをした」と謝罪した。 次男K4は起訴された4人の殺害行為について「起訴事実の通り間違いありません」と全面的に起訴事実を認め謝罪の意を示した。 一方で長男K3は「福岡地検久留米支部から逃走した単純逃走罪は認めるが、それ以外は一切認めません」として殺害・遺体遺棄についていずれも無罪を主張した。 以上のように殺害の中心格とされるK3が起訴事実を否認した一方、K1が起訴状を無視し罪を被る発言を繰り返すという異例の展開となった。被告人K1の弁護人は共謀に関する認否を留保した上で、次回公判(2005年4月12日予定)以降公判を分離するように要望した。検察側(福岡地検久留米支部)は冒頭陳述で「K1・K2夫妻は6600万円以上の借金を抱え、暴力団上部団体への上納金・生活費の支払いなどに困窮したことから、Aを殺して金を奪う強盗殺人を計画した。それを知ったK3・K4兄弟が両親に内緒でCを殺害し、その後両親を加えて残る3人の連続殺人に発展した」としてその経緯を詳述した。
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第1回公判
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/11 18:43 UTC 版)
2018年(平成30年)1月26日、裁判員裁判の初公判がさいたま地裁(佐々木直人裁判長)で開かれた。 冒頭陳述で、検察側は「被告人は、金を奪う目的で6人を殺害した」、「発見困難な場所に遺体を隠したり、血痕を拭ったりするなど、自己防衛的な行動を取っていることから、違法性を認識していた」と指摘した。 その上で、「被害妄想はあったが幻覚や幻聴はなかった」と述べ、完全な責任能力があることを主張した。 また、証拠調べで検察側は「最初の被害者宅の室内などに、被告人のものとみられる足跡があった」、「現場に残された飴玉などに付着した唾液のDNA型を鑑定したところ、被告人のものと一致した」などと主張した。 一方、被告人は、被害者遺族がいた傍聴席をにらみつけたり、裁判官から起立するよう促されても動こうとしなかったりなど、公判を傍聴していた女性曰く「話を聴いていない印象で態度がよくない」様子で、裁判長から警告される一幕もあった。弁護側は同日、罪状認否を留保した。 その後被告人は、裁判長から「起訴内容に間違いはないか」と問われると、数分間沈黙したあと、「私もカップを頭の上に置いた」など、裁判とは全く関係ない、意味不明な発言をした。 被告人の弁護人を務める弁護士・村木一郎は、「被告人は事件について語れない」として、認否についての意見を留保した上で「犯罪が成立するとしても、被告人は心神喪失状態だった」として無罪を主張する方針を示した。
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