第1回全国植樹祭
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「謝恩碑 (甲府市)」の記事における「第1回全国植樹祭」の解説
1950年(昭和25年)4月4日に行われた第1回全国植樹祭は山梨県で開催された。昭和天皇・皇后臨席のもと約2,000人が参加した式典は甲府市山宮町の恩賜県有林で行われ、ヒノキの苗木1万本が植樹された。植樹祭終了後、甲府城跡を訪れた昭和天皇・皇后は謝恩碑のある旧天守高台へ登り、吉江勝保山梨県知事による恩賜林の現況説明、また城跡の一角では招待された複数の年配者に言葉を掛けるなど甲府市民の歓迎を受けた。 1967年(昭和42年)から1968年(昭和43年)にかけて、甲府城跡総合学術調査団によって甲府城総合調査が実施された。調査団は報告書において、将来的に甲府城跡を史跡または公園として整備するにあたっては、各所にある記念碑などについて吟味を加える必要があると論じた。そして謝恩碑については、周辺の岩石は節理面が発達しており、「ことに謝恩塔のように荷重の加わっている部分では、ヒビ割れ等もみられるので急速に補強工事を施すか塔を撤去して危険を除去することが望ましい」と提言した 。 その後1987年(昭和62年)、山梨県は舞鶴城公園(甲府城跡)整備計画を策定することになり、なるべく築城当時の姿に復元するという基本方針をたてた。そのため築城後に建てられた石碑等は移設が決まったが、謝恩碑については「県民の理解が得られない」という理由で残されることになった。謝恩碑は大水害の教訓や森を守る決意の象徴として山梨県の県有林のシンボルであり続けている。
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