裁判員裁判
2004年に成立した「裁判員制度」により、有権者の中から選出された国民が、裁判官とともに裁判に参加する。2009年5月に実施され、同年8月に東京地裁において初めての裁判員裁判が開かれた。その後全国の地方裁判所でも実施されている。
裁判員制度は、様々な職業・立場にある裁判官の常識的判断力を助力として、従来閉塞的であった裁判の現場を国民に向けて開放し、誰もが納得のいく裁判を実 現しようとするものである。他方、民間人が審理に出席し人を裁く行為に参加するという側面において、充分な予備知識を持たない、感情論に陥りやすいという 危険性や、裁判員の心理的重圧に対するケアの必要性についての懸念も指摘されている。
なお、米・英・独・仏・伊などのヨーロッパ各国でも、国民が裁判に参加する裁判制度が実施されている。
関連サイト:
裁判員制度 - (最高裁判所)
裁判員制度日本弁護士連合会 - (日本弁護士連合会)
さいばんいん‐さいばん〔サイバンヰン‐〕【裁判員裁判】
裁判員制度
裁判員裁判
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/24 21:12 UTC 版)
台風の影響で裁判員が途中で参加できなくなることを想定して、予定よりも補助裁判員を2名増員し、裁判員6名、補助裁判員4名を選出した。 裁判員に「被告=犯人」という予断を与えないために、被告は青いネクタイに濃紺のスーツ、革靴に見えるスリッパで裁判を受けた。拘留中の被告が法廷でネクタイを着けたのは日本の裁判では初である。また、被告の手錠と腰縄は裁判員が入廷する前に外された。 冒頭陳述は、従来のように書面を読み上げるだけではなく、裁判員にもわかりやすいようにプレゼンテーション方式で行われた。 従来は検察側だけの求刑が主であったが、本件では裁判員が吟味しやすいよう、弁護側からも意見が提示された。
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