強姦致傷とは? わかりやすく解説

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強制性交等罪

(強姦致傷 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/26 04:19 UTC 版)

強制性交等罪(きょうせいせいこうとうざい)は、暴行又は脅迫を用いて13歳以上の者への性交肛門性交又は口腔性交(以下「性交等」)、または、13歳未満の者に性交等をする犯罪である。刑法177条に定められている。かつては被害者が女性の場合のみ適用される強姦罪(ごうかんざい)であった。刑法改正案が2017年(平成29年)6月16日に可決成立[1]。同年6月23日に公布、7月13日に施行されたことにより強姦罪は廃止され継承類型としての本罪が改正施行された。本罪は、被害者の性別を問わず適用され、また非親告罪となっている。


注釈

  1. ^ 以下、2017年(平成29年)7月13日施行の改正刑法を言う。
  2. ^ 制定の直接の契機となったのは、2003年(平成15年)に発覚したスーパーフリー事件である。
  3. ^ それぞれの具体的支分権の何れが該当するかは議論があると解される。
  4. ^ 例えば、親権や監護権を法定上または事実上行使しないが、仕送りなどにより扶養や経済的支援をしていた者
  5. ^ なお、平成29年改正以前、法定刑の下限は5年であった。
  6. ^ 強姦致死罪には死刑が規定されていないため、単純な殺人よりも、殺意をもって強姦し死亡させた場合の方が法定刑が軽くなってしまう。
  7. ^ この場合、犯罪の成立の判断は被害者の感情をくみ取って、これが犯罪を成立させるか行為の文脈的な解釈に応じて司法に委ねられることになる。
  8. ^ 「他人ノ妻ヲ強姦シタル行為ハ、其ノ貞操ニ対スル本夫ノ権利ヲ侵害スルモノナレハ、本夫モ亦被害者トシテ告訴ヲ為スノ権ヲ有ス。」(大審院判決 大正 5.7.1 刑録 22.1194 )
  9. ^ 「(強姦罪の)『客体』は、何故、女性だけなのか。男性の性的自由は強制わいせつ罪 (176条)で保護していると説明されるが、女性は176条と177条の双方で客体となる。何故、差を設けるのか」「保護法益を『女性の貞操』と考えれば、以下のとおり説明は容易である」「『客体』及び『実行行為』については、保護法益は『将来男性に嫁ぐ無垢な女性の処女性、夫に従属する貞淑な妻』の保護であり、処女性を失わせる又は妊娠の可能性のある性器結合は、それ以外の性的侵害行為よりも強い非難に値する。これに対し、男性被害や同性間被害は強制わいせつ罪で処罰すれば足りる。」[21]
  10. ^ 3年ちょうどで、初犯の場合だと執行猶予5年を言い渡すこともある。
  11. ^ 先のように性犯罪の法定刑は男女問わず、5年以上へ引き上げられたが、それでも現実的には酌量減軽による執行猶予の可能性がある。シングルマザー、小学生男児へみだらな行為 AREA dot

出典

  1. ^ 改正刑法:性犯罪を厳罰化、成立 「非親告罪」化などが柱”. 毎日新聞. 毎日新聞社 (2017年6月16日). 2017年6月19日閲覧。[リンク切れ]
  2. ^ これは行為の相手方が13歳未満の男性であっても同様であった。
  3. ^ 西田典之 『刑法各論(第七版)』弘文堂、2018年、101頁。ISBN 978-4-335-30479-8 
  4. ^ a b c 第193回国会 法務委員会 第21号(平成29年6月7日(水曜日))”. www.shugiin.go.jp. 2022年1月29日閲覧。
  5. ^ a b 『性犯罪に関する刑事法検討会 取りまとめ報告書』(2021年5月), 法務省・性犯罪に関する刑事法検討会
  6. ^ 陰茎を模した道具その他器具を入れた場合には本罪を構成しないと考えられる。
  7. ^ “川崎逃走男「金は返すから逮捕は勘弁して」”. 日テレNEWS24. (2014年1月11日). http://news.livedoor.com/article/detail/8422765/ 2014年1月11日閲覧。 
  8. ^ 以下、前澤貴子. “調査と情報第962号”. 性犯罪規定に係る刑法改正法案の概要. 国立国会図書館. 2017年10月22日閲覧。による。
  9. ^ 最高裁判所第三小法廷 昭和31年(あ)第2294号 窃盜、強姦致傷 昭和34年7月7日 決定 棄却 集刑130号515頁
  10. ^ 最高裁判所第二小法廷 昭和34年(あ)第1274号 強姦致傷 昭和34年10月28日 決定 棄却 刑集13巻11号3051頁
  11. ^ 最高裁判所第二小法廷 昭和46年(あ)第1051号 強姦致傷 昭和46年9月22日 決定 棄却 刑集25巻6号769頁
  12. ^ 最高裁判所第三小法廷 昭和23年(れ)第1260号 強姦致傷 昭和23年7月26日 判決 棄却 集刑第12号831頁
  13. ^ 仙台高等裁判所第二部 昭和32年(う)第366号 強姦致傷被告事件 昭和33年3月13日 判決 高刑11巻4号137頁
  14. ^ 大谷實『新版刑法講義各論[追補版]』成文堂、2002年、127頁
  15. ^ 法制審議会刑事法(性犯罪関係)部会 第1回会議(平成27年11月2日開催)議事録”. 中村幹事による法務省資料1諮問第101号別紙要綱(骨子)第四に関する説明. 法務省. 2017年10月23日閲覧。
  16. ^ 法制審議会刑事法(性犯罪関係)部会 第1回会議(平成27年11月2日開催)議事録”. 森悦子委員(最高検察庁)、田邊三保子委員(名古屋高等裁判所)発言. 法務省. 2017年10月23日閲覧。
  17. ^ 「強姦罪「告訴なしで起訴可能に」 内閣府専門調査会が提言」 日本経済新聞2012/7/25付
  18. ^ 「性犯罪の罰則に関する検討会」取りまとめ報告書 (PDF) p5 平成27年8月6日性犯罪の罰則に関する検討会
  19. ^ 伊藤正己 編「強姦罪」 『現代法律百科大辞典』 2巻、ぎょうせい、2000年3月25日、555頁。ISBN 4-324-06036-3 
  20. ^ 団藤重光 『刑法綱要各論(改訂版)』創文社、1985年、472頁。ISBN 978-4423730508 
  21. ^ 吉田容子「日本における性犯罪の被害実情と処罰にかかわる問題」『刑法雑誌』第54巻第1号、日本刑法学会、2014年、 6-29頁、 doi:10.34328/jcl.54.1_6ISSN 0022-0191NAID 1300079365552021年12月25日閲覧。
  22. ^ 秋山 2019, pp. 106–107.
  23. ^ a b 秋山 2019, p. 107.
  24. ^ 「尻」ばかり狙った前代未聞「連続暴行魔」
  25. ^ 国際人権(自由権)規約委員会の総括所見 (PDF)
  26. ^ 国連の自由権規約委員会の2008年11月の最終見解
  27. ^ 犯罪率統計-国連調査(2000年)とOECDのデータ他
  28. ^ 法制審議会 第175回会議配布資料 刑1 諮問第101号 (PDF) - 法務省
  29. ^ 刑法の一部を改正する法律案
  30. ^ “改正刑法施行は7月13日 性犯罪を厳罰化”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2017年6月23日). http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG23H21_T20C17A6CR0000/ 2017年7月5日閲覧。 
  31. ^ 刑法12条、14条
  32. ^ これ以外の罪については全て裁量的減軽(酌量減軽)である。
  33. ^ 性犯罪に関する刑法~110年ぶりの改正と残された課題”. NHK (2018年10月22日). 2020年7月13日閲覧。




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