着色料
着色
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 07:12 UTC 版)
「月世界旅行 (映画)」の記事における「着色」の解説
メリエス作品のフィルムの少なくとも4%(1903年公開の『妖精たちの王国(英語版)』や、1904年公開の『不可能を通る旅(英語版)』『セビリアの理髪師(英語版)』のような大作を含む)と同様に、本作のいくつかのプリントは、パリにあるエリザベス・テュイリエ(英語版)の着色現像所で個別に手作業で着色がなされた(映画の着色化)。ガラスやセルロイド製品の着色技師という経歴を持つテュイリエは、200人の女工がいる現像所を指揮し、自分で色を選んで決め、それをフィルムにブラシで1コマずつ直接塗るよう指示した。女工たち一人一人にひとつの色が割り当てられ、フィルム1本に20色以上使われたこともあったという。着色の材料には水とアルコールで薄めたアニリン染料を使用し、それにより透明で鮮やかな色調を出した。テュイリエの現像所では、平均して約60枚の手彩色のプリントを作成した。
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着色
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 08:18 UTC 版)
詳細は「ガラスの着色」を参照 「en:Dichroic glass」および「en:Smoked glass」も参照 ガラスそのものに着色する方法は、金属イオンや非金属イオン、コロイドなどを溶かしたガラスに添加することによって行う。添加物と発色する色の対応は以下の通り。 酸化鉄(II) - 緑。ワインボトルによく使われる。ちなみに、ソーダ石灰ガラスは不純物の鉄化合物を除去しきれないため本来は緑色をしており、他の発色材を混ぜて透明に見せかけている事がほとんどである。 硫黄 - 茶色。塩化鉄と炭素(還元剤)を混ぜて使用する。ホウ素濃度が高いホウケイ酸ガラスでは青色になる。カルシウムと共に添加すると深い黄色になる。 マンガン - 黒。ソーダ石灰ガラスの緑色を取り除く添加物である。但し、時間経過と共にマンガンは過マンガン酸ナトリウムへ変化するため退色する。 過マンガン酸ナトリウム - 暗い紫。 コバルト(0.025 から 0.1%) - 深い青。炭酸カリウムと併用することが多い。コバルトガラスを参照。脱色のために非常に微量を添加することがある。 銅 - 化合物を使用して2から3%の添加率の場合はトルコ石色。純銅の場合は青や緑、暗い赤になる。 ニッケル - 添加率によって青やヴァイオレット、黒になる。コバルトと共にクリスタルガラスの脱色に使用することがある。 クロム - 暗い緑色。添加率が高いと黒。 硫化カドミウム - 黄色。 硫セレン化カドミウム - 明るい赤からオレンジ。 チタン - 黄色っぽい茶色。他の発色材の補助として使われる事が多い。 ウラン - 黄色。紫外線を黄緑色に変換する。ウランガラスを参照。 セリウム - 紫外線フィルターに使用。 ネオジム,ホルミウム - それぞれ固有の波長を吸収するため、分光光度計の波長校正用光学フィルターに用いる。 セレン - 赤。硫化カドミウムと共に添加した物は「セレニウムルビー」と呼ばれる鮮やかな赤になる。 金 - 明るい赤。赤の発色材としては最もよく用いられる。クリスタルガラスではスズを添加して使用される。 銀 - 黄色から赤の間の色。化合物や温度によって変化する。Photochromic lensやPhotosensitive glassは銀を使っている。 酸化スズ - アンチモンと砒素を含有する場合は乳白色(en:Milk glass)。 他にはフッ化カルシウム、フッ化ナトリウム、リン酸カルシウムが乳白色。
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着色
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「変性ポリフェニレンエーテル」の記事における「着色」の解説
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着色
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 08:54 UTC 版)
古代ギリシア彫刻は元々明るい色で塗られていたが、元の色素が劣化したため今日では白い状態で現れる 。着色された彫刻への言及は、エウリピデス著『ヘレネ』をはじめ古典文献全体を通して見つかっている。一部の良好な保存状態の彫像には、元々の彩色の痕跡が残っており、考古学者はそれらを元々あったように再現することが可能である。 19世紀初頭までに、古代ギリシア遺跡の体系的な発掘は、表面の多彩な痕跡を残した彫刻を数多くもたらし、その一部は今でも見ることができる。それにもかかわらず、ヨハン・ヨアヒム・ヴィンケルマンをはじめ影響力を持つ美術史家たちがギリシア彫刻は着色されていたとの見解に強硬に反対し、塗装された彫像の支持者たちを変人だとして追放してしまった。そして彼らの(着色されていたとの)見解は、1世紀以上にわたってほぼ完全に却下されてしまった。大英博物館にあるエルギン・マーブルでは色の痕跡を研磨して真っ白にしてしまう行為まで行われ、1939年に彫刻のスキャンダルとしてBBCに報じられた。 20世紀後半から21世紀初頭になってようやく、ドイツの考古学者ヴィンツェンツ・ブリンクマン(英語版)によって発表されたことで、古代ギリシア彫刻の着色が確定された事実になった。高輝度照明、紫外線、特殊カメラ、石膏の鋳型、特定の粉末鉱石を使って、ブリンクマンは建物構造や彫像を含むパルテノン神殿全体が、かつて塗装されていたことを証明した。彼は元の塗料の色素を分析して、その組成も突き止めた。 ブリンクマンは着色したギリシア彫刻のレプリカを幾つか作って、世界各地を巡った。また、その中にはギリシア・ローマ彫刻以外の作品のレプリカもあり、彼はギリシア・ローマ美術が例外なのではなく、彫刻に着色する作業が普遍的であることを示して見せた。この展覧会を主催した博物館には、ミュンヘンのグリプトテク美術館、ヴァチカン美術館、アテネ国立考古学博物館などがある。この着色像たちは、2007年秋にハーバード大学でも公開された。 ブリンクマンは「古代芸術の他の側面は、神殿の多彩な絵画や彫刻ほど理解されてはいない」と述べ、表向きはギリシア彫刻に触発されたとする未塗装の現代彫刻は「全く新しいもの」だと語った。
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着色
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/14 01:36 UTC 版)
しばしば色付けに緑色の着色がなされ、黄色のタートラジンと青色のブリリアントブルーFCFが加えられる。着色なしの場合は灰色がかった緑色であるが、着色料を加えることにより、明るい緑色に仕上がる。豆を柔らかくするとともに発色を良くし、浸漬中の発酵を防ぐため、炭酸水素ナトリウムを加えることがあり、食べた後の屁も抑制される。2008年4月28日、英国食品基準庁は、人工食品着色料の自主的な禁止を求め、2009年末までにその禁止を実行に移すことを示唆した。これは、マッシーピーのような特定の食品は、着色料のないものでなければ販売できなくなることを意味した。大臣は、食品製造業者が食品着色料を廃止しない場合は、法的に禁止する可能性があると述べた。2018年時点で、この禁止は続いている。 特にマッシーピーの場合は、ベータカロテン等の天然の代替色素では色が弱く不鮮明で、タートラジンを置き換えることは難しい。そのため、製造業者は可能であればタートラジンを使いたがる。着色料なしでは、料理は鈍い灰色になってしまう。2010年7月、EU指令により、タートラジンを含む食品には「子供の活動や注意に影響を与えるかもしれない」旨の警告を貼ることが義務付けられた。
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着色
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/28 09:19 UTC 版)
彫刻された石に書かれたルーン文字は塗りが施されており、考古学的分析から多くは赤色だったことが分かっている。赤は見やすいからである。新たに発見される石は侵食が激しく、色が失われていることが多いため、近年管理者によって読みやすく塗りなおされたものも多い。また、銘が彫られた背景に、字が映えるような色(黒、白、茶色が多い)が施されることも多い。表面は風化で劣化したのであり、近年では色を塗りなおしたものこそが本来の姿であったといわれることも多い。
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「着色」の例文・使い方・用例・文例
着色と同じ種類の言葉
品詞の分類
名詞およびサ変動詞(色) | 色取 染色 着色 綵色 発色 |
名詞およびサ変動詞(作る) | 代作 カット 着色 作図 試作 |
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