フラボノイド
フラボノイド
フラボノイド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/05 14:08 UTC 版)
フラボノイド(英: flavonoid)とは、天然に存在する有機化合物群で、クマル酸CoAとマロニルCoAが重合してできるカルコンから派生する植物二次代謝物の総称。いわゆるポリフェノールと呼ばれる、より大きな化合物グループの代表例。その中にアントシアニン、カテキンやフラバンを含む広い概念で、付着する糖のバリエーションを考慮すると7,000以上の構造が知られている。フラボンやアントシアニンは天然色素として用いられる。また花の色素として知られるアントシアニンは紅葉(赤色)の原因でもある。血管透過性抑制作用が見出されたことからビタミンとして提唱され、フラボノイドのうちクエルセチン、ヘスペリジンなどをあわせてビタミンPと呼ばれたことがあった。しかし、欠乏症がないため、これらはビタミンではないことが明らかにされた。日本ビタミン学会はフラボノイドをビタミン様物質として規定している。
- ^ 独立行政法人国立がん研究センター、多目的コホート研究、現在までの成果、フラボノイドの豊富な果物の摂取と脳卒中発症リスクとの関連
- ^ 独立行政法人国立がん研究センター、多目的コホート研究、現在までの成果、フラボノイドの豊富な果物の摂取と虚血性心疾患の発症リスクとの関連
- 1 フラボノイドとは
- 2 フラボノイドの概要
- 3 生合成
- 4 関連項目
フラボノイド
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/30 08:43 UTC 版)
赤ワインでは、最大90%ものフェノール化合物がフラボノイドに分類される。主に茎、種子、果皮に由来するこれらのフェノールは、しばしばマセレーションの過程でブドウから浸出される。これらの化合物は、ワインの渋味、色、口当たりに影響する。白ワインでは、醸造中に果皮との接触が少ないため、フェノールの含有量は少ない。フラボノイドの抗酸化作用や化学療法作用による健康効果については、研究が進んでいる。
※この「フラボノイド」の解説は、「ワインのフェノール」の解説の一部です。
「フラボノイド」を含む「ワインのフェノール」の記事については、「ワインのフェノール」の概要を参照ください。
「フラボノイド」の例文・使い方・用例・文例
フラボノイドと同じ種類の言葉
固有名詞の分類
- フラボノイドのページへのリンク