製品のバリエーション
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/04 07:55 UTC 版)
「レーザーポインター」の記事における「製品のバリエーション」の解説
以下に示すのは、レーザーポインターとして市場に見られる製品群である。通常、レーザーポインターは小さな光の点を離れたところに表示する器具であるが、普及に伴い単なる点を表示する製品に加えて、多種多様な製品が登場している。 パソコンとの連携性を重視したタイプ パソコンとプロジェクターを使ったプレゼンテーションで威力を発揮する。ページ送りやマウス操作の代わりにレーザーポインター上のボタン等を使うことでパソコンをリモートコントロールできる。プレゼンテーションソフトウェアのMicrosoft PowerPointとの連携性から、ページ送りボタンとレーザー照射ボタンのみの小型製品もある。電波を用いたワイヤレスタイプが一般的で、パソコンにUSBレシーバを接続するだけなので出先のパソコンでも対応可能である。USBレシーバにフラッシュメモリを統合した製品はプレゼン資料のファイルを同時に持ち運べて便利である。一部の製品はUSBレシーバを本体に格納できる。 照射形状可変タイプ 照射形状を変化させる機構として振動する2枚の直行した小型ミラーを利用する製品と、回折格子や単純なスリットを利用する製品の2種類に大別される。前者は線や楕円などの形状を照射でき、光学的なロスが少なく輪郭ににじみが発生しにくいので、クラス2でも十分明るく遠くからでも認識しやすいため大会場でのプレゼンテーションにも適している。内蔵するミラーの動きを電子回路でコントロールしているので、スイッチにより瞬時に照射形状を変更可能で簡単に操作できる。後者はさまざまな形状を照射できる可能性があるが、法規制の範囲内では光量が不足したり、輪郭ににじみが発生したりして実用面で不利である。ロゴやハートマークなどの図形表示についても回折格子や単純なスリットを利用することで可能となり、海外では主にクラス3A以上で製品化されているが、法律で認められるクラス2までのレーザー出力では光量不足となりがちで照射された図形が明瞭になりにくく、日本国内ではあまり製品化されていない。先端部の回転や、キャップ交換で照射形状を変化させられる製品が多い。なお前者は動作時に振動するので外部から判別可能である。 このほか、多機能化の一環として、他の既存製品に組み込んだものもみられる。 リモコンとの一体型 プロジェクター用リモコンにレーザーポインターをプロジェクターの付属品ないし別売の機能性リモコンとして取り入れている製品が見られる。ただ、この種の製品には他の製品と併用しないで済むという利点がある一方で、前述の多機能化した製品と比較して選択肢が少ないという面も見られる。 筆記用具との一体型 持ち歩きに便利であるが、日本では法規制によりボタン型電池を採用できなくなったため製品が大きく、重くなる欠点があり、日本国内では2001年以降ほとんど普及していない。 携帯電話や腕時計との一体型 これらはボタン電池利用が規制されていない地域の製品でみかけられる。日本国内では電池の種類制限などによりいずれも輸入・販売が禁止されている。
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