リモ‐コン
「リモートコントロール」の略。「—装置」
リモコン
リモコン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/22 09:44 UTC 版)
リモコンは、リモートコントロール(英: remote control)の略である。具体的な意味として次のとおり。
- 1. 遠隔操作(えんかくそうさ)のこと。機器を離れた場所から操作する技術のこと[1](遠隔制御とも)。
- 2. 上記の遠隔操作を行うための小型装置のこと。たいていは家電製品の遠隔操作をするためのそれを指している。家電メーカーもこの装置の事をリモコンと称して販売している。当項目で記述。
- なお、無線で模型類を遠隔操作することに関しては「ラジコン」の項目を参照。
概要
名称
リモートコントロール(遠隔操作)の省略形だが、日本語の俗語で「リモコン」と略された場合、もっぱら指令を送る小型装置のことを指す。
ソニーでは指令を送る小型装置は「リモートコマンダー」(remote commander)という[2]。
「リモコン」という略語は和製英語であり、英語としては通じない。英語ではremote controlといい、「遠隔操作」と「遠隔操作機器」の両方の意味で用いられる。“remote controller”も「遠隔操作機器」の意味で用いられるが、“remote control”のほうがはるかによく使われる。アメリカでは1970年代などゼニスエレクトロニクスの装置が売れていたころは「(スペース)コマンダー」と呼んでいた。
原理など
リモートコントロールが成立するには次の装置が必要である。
- 指令を受け取り、指令に応じた動作をする装置
- 指令を送る装置
方式としては基本的には次のようなものがある。
- 赤外線(IR)方式 - 主流。指向性があり隣室や隣家の装置の誤作動を引き起こさないため、エアコンやAV機器など広く使われている。
- 無線方式 - 電波が壁を通過してしまい隣室や隣家の装置の誤作動を引き起こしやすいため、用途は限られる。
- 有線方式 - 携帯音楽プレーヤーなどで使われている。
- 超音波方式- 誤作動が多いため普及しなかった。
家庭内の機器でリモートコントロール機能が搭載されることがあるのは次のようなものである。
なお2014年以降はAmazon Echo(Amazon Alexa)やGoogle Nest(Google アシスタント)などのスマートスピーカーが販売されており、「アレクサ」や「OK、グーグル」などと呼びかけることでIoT対応の機器をリモートコントロールすることも可能になっており、インターネット経由でも作動し、たとえば数千キロメートル離れたところから自宅のIoT対応機器を操作することも可能である。またスマートフォンをIoT対応機器に指令を送る装置としても使える。
歴史
草創期
最も初期のリモコンは、有線で操作を行うものであった。1955年にアメリカ合衆国の音響機器メーカーであるゼニス・エレクトロニクス社のユージン・ポーリーによって世界初の無線リモコンである「フラッシュマティック」リモコンが発明されたが、可視光を使っていたため太陽光で誤動作する欠点を有していたので製品化には難があった。1956年には同じくゼニス社の研究開発部門にいたロバート・アドラーによって超音波方式のテレビ・リモコン「スペース・コマンド」が製品として開発され、これはゼニス社の看板商品ともなった。
- →ゼニスエレクトロニクス#リモコンも参照。
日本での家庭用のリモコンとしては、まずは昭和30年代にテレビ用に有線式のものが実用化された[3]。1971年には三洋電機が(アメリカのゼニスエレクトロニクス同様に超音波式で、だが随分と年月を経てから)超音波式リモコン(愛称「ズバコン」)付きのテレビを発売し[4]。三洋のリモコンは、テレビ本体の回転式チャンネルと同様のインターフェースを有していた。当時のテレビのチャンネル切り替えは回転式つまみで切り替える方式だったので、リモコンもアップ・ダウンボタン(ダイレクト選局ではなかった)と音量調節用のボタンを備える程度の単純なものであった。
超音波式は身近な音(鍵のガシャという音)などに反応して誤作動を起こしやすかったので、1977年に赤外線式リモコンが開発された[5]。これのインタフェースはボタン式であった。 1970年代末頃から普及し始め、現在ではこの方式が広く一般的に使われている。
ビデオ装置のリモコンの登場
1975年にソニーからベータマックスのビデオテープレコーダーが発売され、翌1976年に日本ビクターからVHSのものが発売され徐々に普及していった。ビデオテープレコーダーの録画予約操作は複雑であり、本体パネルの垂直面に配置されたボタンで行うことは困難であったため、番組表を見ながら手元で操作できるリモコンの必要性が高まった。
とりわけ、録画予約を簡易化することが各社の命題となり、1986年にナショナルがマックロードでバーコード予約を採用、1991年にナショナルがマックロードでボイス予約を採用した。他にもリモコンに液晶画面を搭載する試みもなされた。1990年代初め頃からはGコード式のリモコンがは各社に採用され、広く普及した。
1980年代初めには着脱式のリモコンもあった。テレビ等の操作部分を取り外すことでリモコンとして使用でき、本体に取り付ければそれ以前の製品と同じ感覚で使用できるものであった。
多様化・多機能化
現在では、テレビ放送の多様化やAV機器の多様化に伴い、リモコンには複数の機器の数多くの操作を行うことが求められている。このため、各社の種々の機能の操作信号をプリセットしたリモコンや学習リモコンが普及している。
また、赤外線通信機能を持つ携帯電話では、テレビなどのリモコン操作ができるものも存在する。携帯端末などの赤外線通信の規格IrDAに準拠した赤外線ポートを利用して、リモコンの信号をエミュレートできるソフトも存在する。
従来、操作する機器本体にそれ専用のリモコンが付属し、他の機器と通信することはなかったため、リモコンから送信される信号は特に互換性を考慮する必要はなく、また、機器本体の機能自体も異なるため、リモコンの各社の仕様はまちまちであった。プリセット・リモコンも、学習リモコンも、基本的にはメーカーごとに異なる個々の信号を記憶して操作を行うものである。
しかしながら、このようなリモコンでも、適切な機器を選択したり、操作を学習させる手間がかかる。また、テレビと録画機器の電源を入れ、再生するといった複数の機器の操作を連携して行うことは困難である。このため、CECのような機器制御信号と制御プロトコルの規格化も進んでいる。
赤外線リモコンの伝送原理とデータフォーマット
伝送原理
赤外線リモコンは(データフォーマットごとに信号の構成こそ異なるが)、いずれも38~40kHzの搬送波出力のONとOFFを変調し、これを1または0のビットとして伝送する仕組みを用いている[6]。物理的にはピーク値が950nm程度の赤外線を使用し、38 - 40kHz(約25μs)の明滅パルスを搬送波(キャリア)として、それをさらにミリ秒(1/1000秒)という周期で点滅し、この点滅する間隔や長さを変化させることで二進符号化を行っている点で共通している。いわゆる学習リモコンが、多種類のリモコンのシグナルに対応できるのは、このような基本部分でのフォーマットが共通しているからである。
- 指令を送る小型装置の先端の赤外線LEDの点滅。赤外線も写るカメラで撮影(肉眼では見えない)
- 小型装置の内部の基板。先端に赤外線LED。
データフォーマット
赤外線リモコンのデータフォーマット(信号の様式)は、コードと呼ばれる一連の符号になっており、その多くでは制御される側の機器を区別するカスタムコードないしデバイスコード(固有の識別子)と、各々の動作を指定するためのデータコード(例えばテレビなら「電源を入り切りする」や「チャンネルを切り替える」など)の組み合わせから成る。そしてリモコン側のボタンを操作すると、カスタムコードとデータコードが一連の信号となって発信されるよう設計されている。
赤外線リモコンのデータフォーマットに統一的な規格は存在しない[6]。したがってメーカーごとにデータフォーマットの様式は異なる。ただし、実際には信号を制御する集積回路メーカーやリモコンそのものをOEM生産するメーカーが限られており、一定のデータフォーマットの集約がみられる。なお、データコード部には制御される側の機器メーカー(ベンダ)独自の拡張仕様をもつものもある。
代表的なデータフォーマットには次のようなものがある。
- NECフォーマット[7]
- ソニー以外のほとんどの映像音響機器に使用されているデータフォーマット[6]。送信データは16ビットのカスタムコードと、それら機器の動作を決める16ビットのデータコード(実際には8ビットのデータコードと、その反転コードの組み合わせ)から構成される。カスタムコードのベンダーへの割り当ては、ルネサスエレクトロニクスが管理している。
- 家製協フォーマット
- 生活家電機器に多く使用されているデータフォーマット[6]。エアコン・照明器具・温水便座・一部メーカーの映像音響機器などである。送信データは制御側機器を区別する20ビットのカスタムコードと、任意長のデータコードから構成される。カスタムコードのベンダーへの割り当ては、財団法人家電製品協会が管理している。
- SONYフォーマット
- もっぱらソニー製品に使用されるデータフォーマット[6]。7ビットのデータコードと、5から13ビットのデバイスコードにより構成されている。
日本国内では上記のフォーマットやベンダーコードが重複しないよう配慮され、信号内容の違いにより混信や誤動作を防いでいるが、日本製品以外の家電製品では、このフォーマットに配慮しないで製造されたものもある。このため、輸入された家電品が日本製の別の機器に付属するリモコンの信号で誤動作するものがあることが知られている[8]。
具体例
たとえばソニーのテレビに使われている「Sony Control-S」プロトコルは7ビット方式になっていて、次のようなバイナリコード(2進数)が割り当てられている[9]。
- ボタン 1 = 000 0000
- ボタン 2 = 000 0001
- ボタン 3 = 000 0010
- ボタン 4 = 000 0011
- チャンネル Up = 001 0001
- チャンネル Down = 001 0001
- 電源 On = 001 0101
- 電源 Off = 010 1111
- 音量 Up = 001 0010
- 音量 Down = 001 0011[9]
たとえば「音量 Up」のボタンを押した場合、「0010010」だけでなく、次のような4つの情報が送受信される[9]。
- 開始命令
- 「音量 Up」に相当する「0010010」
- 操作対象の装置のアドレス(これを使って、テレビ受像機側は自分に向けた指令かそうでないかを識別する)
- 終了命令
リモコン搭載機器のジャンル
AV機器
最近のテレビやレコーダーなどのAV機器はリモコンの使用が前提になっているが、これは遠隔操作の利便性のみならず、多機能化により本体での操作が困難になっている事が大きい。一般的に片手に持って操作しやすい大きさで板状の形をした筐体に、多くのボタンがついている。乾電池を必要とするのが普通である。
iPodや一部の携帯電話などの携帯音楽プレーヤーにもリモコンがあり有線式が多いのが特徴だった。無線式の場合Bluetoothを用いることが多い。リモコンによっては液晶画面が備えられており、再生中の曲名などが確認できるものもある。
カメラ
カメラにおいては、撮影時の手ぶれや画角のズレを防ぐために、シャッターを遠隔操作することが古くから行われてきた。このための機械的な装置はオート・レリーズと呼ばれる。モータードライブやオートフォーカスが搭載されているカメラでは、電気的なスイッチやケーブルを採用したレリーズスイッチが多い。これらの装置では、バルブ撮影に便利なようにレリーズロック機能を搭載するものが多い。近年、ワイヤレスでシャッターの操作が可能な装置が一部のコンパクトカメラやAF一眼レフカメラに付属もしくはオプションで設定され、特にデジタルカメラにおいては、ワイヤレスでシャッター以外の操作も可能な装置が付属するものも多いが、このような装置はリモコンと呼ばれることが多い。これらのリモコンでは即時レリーズの他セルフタイマー(概ね2秒が多い)で撮影可能なものもある。
エアコン
エアコンは部屋の天井付近に設置されることが多く、本体を直接操作することが困難なため、リモコンを備えるものが多い。冷暖房等の運転種別や温度設定も見やすいようにリモコン側に表示される。リモコンに温度センサーを備えて、利用者近辺の温度を感知するものもある。
照明器具
通常、照明器具のリモコンといえば無線リモコンを指す。機種によっては壁スイッチより細かい「豆球」や「明るさ」や壁スイッチの点消灯スイッチが「点灯」と「消灯」が別々のど細かい操作ができる[10]。
壁スイッチも実態は有線式リモコンで、メーカー等では「遠隔操作機器」等の名称で製造販売されていることもあるが、家庭ではリモコンとは呼ばれない。通常のリモコンと違い動かすことができず、「部屋」を1つのシステムと考えれば、遠隔操作ではなく本体操作とも考えられる。
ゲーム機
ゲーム機の操作は携帯ゲーム機や業務用ゲーム機では本体に直接ついているスイッチで行うが、据え置き型の家庭用ゲーム機ではリモコン方式である(有線、無線、Bluetoothなど)。リモコン方式で指令を送る装置をゲームコントローラという。
無線のコントローラーは、ワイヤレスコントローラーと呼ばれることが多い。ソニーのPS3、PS4、PS5、任天堂のWii、MSのXbox 360などではワイヤレス・コントローラーが標準となっている。[注釈 1]
パソコン
水まわり
風呂の給湯器(湯沸かし器)やトイレなどでもリモコン機能を搭載しているものがある。
リモコン給湯器は、自宅の外にいる時、帰宅する前に指令を出すことで風呂に湯が張られた状態にして帰宅したらすぐに入浴する、などということができるものがある。
ウォシュレット等、温水便座のスイッチを手元で操作を可能にした物や、温度や設定を表示する。便座の前に壁にかけて使えるようになっている。
自動車関連
- ドアロック - 自動車のドアロックの施解錠を遠隔操作で行う仕組みはキーレスエントリーと呼ばれる。そのリモコンは、キーと一体化していたり、キーホルダー型になっている場合が多い。また、学習リモコン等の汎用リモコンでの操作や誤作動を防止、やや遠距離からの施錠に対応するために、赤外線ではなく電波を用いたり、信号にIDを含める等の対策が取られていることが多い。作動時にハザードランプやルームランプが点滅する車が多い。トヨタ車では、作動時に受信部から電子音が鳴る、また、アメリカなどでは、作動時に車のクラクションや「ポッ、ポッ」といった独自のホーンが鳴る。
- 自動車用セキュリティ装置
- エンジンスターター
- 車庫 - 近年の電動式のガレージ扉の普及に伴い、開閉をリモート・コントロールできるものが増えている。開閉程度の簡単な操作のみを、自動車の車内から操作することが多いため、ガレージ扉のリモコンはボタン数の少ない小型のものが多い。
模型類
模型に電線を繋いでコントロールすることは「リモコン」(通称 : ヒモコン)と呼ぶ事が多い。タミヤ(TAMIYA)などから、電線を繋いで遠隔制御するための工作キット「楽しい工作シリーズ」が販売されている[11]。
模型の遠隔制御の中でも、電波によるリモコンの自動車模型、飛行機模型等は「ラジオコントロール」を略してラジコンと呼ばれる(ほとんど一般名詞化しているが、増田屋コーポレーションの商標で登録(第482788号)もされている)。
リモコン搭載装置の主なメーカー
テレビ・オーディオ・エアコン・照明など ・SHARP(シャープ) ・Panasonic(パナソニック) ・TOSHIBA(東芝) ・HITACHI(日立) ・SONY(ソニー) ・ELECOM(エレコム) ・MITSUBISHI ELECTRIC(三菱電機) ・オーム電気 ・LGエレクトロニクス ・ELPA(エルパ) ・MASPRO(マスプロ) ・Pioneer(パイオニア) ・FUNAI(フナイ) ・Victor(ビクター) ・National(ナショナル) ・beaver(ビーバー) ・IRISOHYAMA(アイリスオーヤマ) ・IO・DATA(アイオーデータ) ・KENWOOD(ケンウッド) ・オーディオテクニカaudio-technical ・yazawa(ヤザワ) ・miyoshi(ミヨシ) ・JVC(ジェーブイシー) ・maxell(マクセル)
脚注
注釈
- ^ PS2ではゲームコントローラに加えてDVDの操作のためのリモコン小型装置もオプションで販売されていた。「再生」「停止」などのボタンもある。
出典
- ^ 『リモコン』 - コトバンク
- ^ “商品一覧”. SONY. 2021年7月28日閲覧。
- ^ TBS | モノコト進化論
- ^ 超音波式リモコン付きカラーテレビ 20-CTR910R - 国立科学博物館産業技術史資料情報センター
- ^ 赤外線リモコン送信機 J-P5035#01 - 国立科学博物館産業技術史資料情報センター
- ^ a b c d e 丸石康、日高正博、鈴木圭介、伊勢正尚『Android ADK 組込みプログラミング完全ガイド』翔泳社、2012年、167頁
- ^ NECフォーマットの赤外線リモコン・フォーマット
- ^ リモコン付き電気ストーブの誤動作について
- ^ a b c Julia Layton (Updated: Feb 11, 2021),How Remote Controls Work [1]
- ^ インバータリモコン照明器具 - 国立科学博物館産業技術史資料情報センター
- ^ 楽しい工作シリーズ(ユニット) - TAMIYA
関連項目
外部リンク
リモコン(らくらくリモコン/新らくらくリモコン)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 21:12 UTC 版)
「VIERA」の記事における「リモコン(らくらくリモコン/新らくらくリモコン)」の解説
「らくらくリモコン」はビエラ500/50シリーズ以降(地デジブラウン管TVはD65シリーズのみ)に採用された新デザインのリモコン。ボタンサイズを従来モデルの約1.5倍に大型化し、外観は手になじむラウンド或いはフラットフォルム。どの世代にも使いやすいユニバーサルデザインとなっている(2004年モデルまでとはボタン配置を大幅変更。人間工学の視点に基づく形で押しやすさ・使いやすさを考慮。使用頻度の高いボタンを大型化して中央部に配置し、ある程度の高さを付けて押しやすくしている)。また放送切替ボタンはパナソニック独自の(=パナソニックだけの)特徴として「数字ボタンを押せばどの種類の放送を視聴しているかを内蔵赤色LEDが点滅表示して知らせる」機能を有している(この機能は地上デジタルチューナー内蔵ビエラ発売当初より採用。但し電池が消耗するとボタン操作ができても表示が暗くなったり光らなくなる場合があるので、ボタン点滅機能や音声認識機能搭載モデルのリモコンにはアルカリ乾電池使用を推奨。なおディーガリモコン及び地上波チューナーのみ内蔵のVIERA、2011年春モデルC3シリーズ以降の放送切替ボタンより点滅機能廃止が進み、2012年以降は全機種で放送切替ボタン点滅機能廃止)。 色はシルバーとブラックの2種類があるが、2010年モデルはBS・110度CSデジタル内蔵機がブラックに統一され、シルバーは地デジ&地アナのみ視聴可能な機種と2011年春モデル「C3シリーズ」のみとなった(2017年以降モデルより、ビエラリモコンは全機種「ブラック」へと統一)。 2006年以降製造のLX&PX600/60シリーズ以降からはビエラリンクに対応した「新らくらくリモコン」へと進化(TH-15LD60は除く)。前作の500/50シリーズとはボタン配置や操作メニュー内容が一部変更され、蓋内にはパナソニック製DIGAの基本操作ボタン(一部のパナソニック製BD/DVDプレーヤーも操作可能。リモコンモードは出荷時は「1」に固定されているが、「2」または「3」に設定を変更することも可能)を、さらに操作方法を映像と音声で分かりやすく説明する「ビエラ操作ガイド」をそれぞれ新設(音声を出さないようにすることも可。LX60シリーズはビエラリンクなし。またPX/LX60・65、LX/LD70シリーズの場合、操作ガイドは音声無しで画面表示のみ)。データ放送視聴時などに用いる4色ボタン(青・緑・赤・黄)は(2005年モデルまでの)白地に各色を上塗りする方式から各色毎の樹脂地を用いる方式に変更され見やすくなった。 さらに2007春モデル(液晶LX75S/75/70,LD70、プラズマPZ700/70SK 700/70の各シリーズ)からもボタン配置を一部変更した他、色ボタンの配色・デザインを従来モデルより見やすくした「カラーユニバーサルデザイン」を採用。なお2007年秋モデルからは当リモコンの本体色をこれまでのシルバーから黒へと一新させている(750/800/85シリーズのみ)。さらに2008年春モデル(800/80/85/8シリーズ)もボタン配置を前作より一部変更している(十字キーの三角部分に突起を追加)。 2009年春モデルからはボタンサイズを大きくしたままリモコン本体をこれまでのラウンドフォルム(丸みを帯びた形)から薄く平骨(フラット)化したデザインに改め、十字キーのデザインをこれまでの丸一体型から矢印・決定キー分離型へと変更(BS・110度CS非内蔵モデルのみ)。DIGAも同様に2009年春以降の機種よりデザインがラウンドフォルムからフラットフォルムに変更され、スクロール(ジョグダイヤル)及びジョイスティック機能が廃止された(ディーガの「新らくらくリモコン」ではTV受像機メーカー設定時において番号を「24」に合わせた場合、2006年以降製造のVIERAに対してのみ入力切替ボタンが放送切替ボタンも兼ねる=この「24」設定で従来のパナソニック製アナログテレビ及び2005年以前のビエラも操作可能だが、この場合は入力切替ボタンのみ動作しない。なおビエラ側ではケーブルの繋がっている外部入力端子画面のみを表示し、ケーブルの繋がっていない端子は飛ばせる「入力自動スキップ」設定可。2005年以前の機種ではケーブルの繋がっている外部入力端子が一つも無い時に入力切替ボタンを押した場合、「外部入力端子に何も接続されていません」というエラーメッセージを画面上部中央に赤文字で表示。2006年以降の機種では入力切替ボタンを押すと外部入力一覧が画面左側に表示され、ケーブルの繋がっていない入力は灰色表示となり切替不可。なおディーガリモコンの入力切替ボタンによるビエラ放送切替では、各放送毎に以前視聴していたチャンネルを出画)。さらに「ビエラ」以降のモデルでは初期設定項目に「モニター出力停止設定」が追加され、「ヨコヅナ」から「タウ」までのブラウン管モデルではビデオ入力1のみに適用されていた「(入出力ケーブルを同一の録画兼再生機に繋ぎ、当該機と繋いでいる外部入力に切り替えると機器間を同一信号が循環するために発生する「映像・音声の発振・雑音現象」を防ぐための)外部入力信号のモニター出力停止設定」が全ての端子に対して可能となった。 2009年以降製造の機種より、視聴しない・及びアンテナ線を繋がない種類の放送切替ボタンをメニュー操作でロックする(動作できなくする)ことが可能となった(SPS店限定モデルではメニュー操作のみならず、簡単リモコンのボタンをシフトキーとして操作することでも視聴しない放送切替ボタンのロックが可能)。ただしロック可能なのは地アナ・BS・CSのみで、地デジのロックは不可。同様の機能は(パナソニック以外の他社製テレビも操作可能な)汎用リモコンRP-RM102A/202も搭載している。 さらに3桁番号を入力してのデジタル放送チャンネル選局操作は、2008年モデルまでは蓋内にある「チャンネル番号入力(又は3桁入力)」ボタンを押した後に希望チャンネルの3桁数字を入力する方式だったが、2009年モデルからは(「3桁入力」ボタンが廃止され)「サブメニュー」ボタンを押して「3桁番号入力」を選んでから希望チャンネル番号を数字ボタンで入力する方式に改められている。なおチャンネル番号入力ボタンは放送切替機能も兼ねているが、サブメニューからの3桁入力は現在視聴している種類の放送内のみで3桁入力選局が可能で、チャンネル番号入力ボタンで可能だった「放送種類を跨いでの3桁入力(例えば地デジを視聴中にBSデジタルチャンネルを3桁入力で選局)」は(サブメニューからの3桁入力では)不可能となったため、事前に放送切替ボタンを押して視聴する放送の種類を確定させておく必要がある。 加えて2009年以降のモデルより「らくらくアイコン」ボタンも新設。使用頻度の高い機能をPC同様アイコン化して画面表示し、煩わしいメニュー操作を介さずボタン一つで目的の機能へ直接行けるようになった。 Zシリーズ(TH-P54/P50/P46Z1)はVIERAで初めて信号方式を従来の赤外線から無線伝送方式(ソニー「BRAVIA」に採用の“おき楽リモコン”と同タイプ)に改め、TV本体のリモコン受光(リモートセンサー)部に向けなくても操作可能(Zシリーズ以外の機種は従来通り赤外線伝送)。ただし無線伝送タイプのリモコンは予めリモコンタイプをTV本体に登録していなければ使えない(他機の赤外線伝送式リモコン=パナソニック製AV機器に付属しているパナソニックテレビが操作可能なリモコン、及びパナソニック製テレビが操作可能な他社製リモコンを用いてZシリーズを操作することは可能だが逆にZシリーズに付属のリモコンで赤外線伝送式の他機を操作することはパナソニック製であっても不可)。なお無線伝送式リモコンはZシリーズにのみ採用され、2009年秋冬及び2010年春モデルのリモコンは従来通り赤外線伝送方式である。 なおDIGAでは2010年夏モデルの「DMR-BWT3000K」と同年秋モデルの「DMR-BW3100K」のみが無線式リモコンを採用(DIGAが操作可能なパナソニック製及び他社製の赤外線式リモコンでBWT300K/3100Kを操作することは可能だが、逆にBWT3000K/3100Kに付属のリモコンによる他機操作はTV受像機基本操作のみ可能で、それ以外の他機操作はパナソニック製も含め不可)。 このタイプはパナソニック製DVDレコーダー「DIGA」及び日立リビングサプライ製(パナソニックOEM)地デジ液晶テレビにも採用されている。 2011年春モデル(VT3/GT3/ST3/X3/C3シリーズ)のリモコンは、放送切替ボタンが「地上」・「BS」・「CS」の3個構成に変更。空いた右上部分は「ネット」ボタンに差し替えられた(地上アナログチューナーもこれまで通り内蔵しているが、放送切替の地上波ボタンはこれまでのアナログ・デジタル分離型から両者統合型に変更。工場出荷時は「地上」ボタンを押すとデジタル放送が映るので、地上アナログ放送を視聴する場合は初期設定メニュー画面「地上ボタン設定」項にて「デジタル」・「アナログ」どちらを視聴するか選択)。このボタン構成は今後2011年夏モデル以降の機種における標準規格となる予定(同年夏モデル以降の機種は地上アナログチューナーを完全撤去しデジタル3波チューナーのみ内蔵が標準規格となるため)。 なお「らくらくリモコン」・「新らくらくリモコン」はいずれも本体への信号送信部を従来の1箇所から2箇所へと増やし、リモコンを斜めや縦に持った状態でも操作可能(DIGAも同様。ただしビエラ2009年春モデルX/Cシリーズの送信部は1箇所のみ)。 また基本機能のみに限定したパナソニック純正の汎用リモコンも2機種発売(パナソニック専用のTY-RM200、他社製TVも操作可能なRP-RM102。ビエラ付属リモコン同様「光る放送切替ボタン」搭載)。ビエラ付属の「新らくらくリモコン」と同一デザインで使いやすさを追求、ボタンサイズを従来モデルより大型化して押しやすくしている(「光る放送切替ボタン」は放送切替方式のモデルに設定した場合のみ動作)。同種のリモコンは系列店でのみ販売の機種「PZ/PX/LX88/V11/X11/X22/V22/D22/X21/X33/V33シリーズ」にも付属(STBの操作は不可、「ケーブル」ボタンは「BSお天気」ボタンに差し替え。2010年春モデルX22/V22シリーズ、同年秋冬モデルD22/X21シリーズの簡単リモコンは放送切替ボタンから地上アナログ放送が外され「静止」ボタンに、「ケーブル」ボタンは「快聴」ボタンに各々差し替え、「イヤホンモード」ボタン新設(2011年春モデル「TH-L32X33/L37DT33」とプラズマ3DビエラVT33シリーズの50v・46v・42v型=TH-P50/P46/P42VT33は加えてCSボタンも外され放送切替は地デジとBSのみ。ただし多機能「新らくらくリモコン」の放送切替ボタンは従来通り地上アナログとCS放送も付いている)。さらにDIGAでも2010年秋モデル「DMR-BR590」と系列店限定モデル「DMR-BW695」には(今までの「新らくらくリモコン」に加え)基本操作のみに限定しボタン数を減らした「簡単リモコン」も付属し(加えてBW695にはパナソニック純正HDMIケーブルも付属)、従来のビデオデッキからBDへ乗り換えたばかりで使い慣れない人でも操作しやすい工夫がなされている(「新らくらくリモコン」のみ付属のBWT3100/BWT2100/BWT1100/BW890/BW690も別売オプション扱いでBR590付属品と同タイプの「簡単リモコン」使用可、ただしこのリモコンで2010年夏モデル以前のディーガを操作することは不可。またTV受像機の操作は従来通り「新らくらくリモコン」でのみ可)。 なお2008年6月には今までのTV・STB(RP-RM102の基本機能)に加え、(DIGAを含む)DVDレコーダー&プレーヤー・ビエラリンク・Gガイド・メニュー操作に対応したボタンも追加された汎用リモコン「RP-RM202」も発売(VIERA&DIGAの「新らくらくリモコン」と同一デザイン。放送切替方式のモデルに設定した場合にのみ動作する「光る放送切替ボタン」も搭載)。ただしDVDレコーダーと地上デジタルTVの相互連動機能はパナソニック製「ビエラリンク」に対応するが、他社製の連動機能(ブラビアリンク・レグザリンク・AQUOSファミリンクなど)にも一部機能を除き対応している。またこのリモコンで従来の(アナログチューナーのみを搭載した)ビデオデッキやテレビデオの操作は(パナソニック製も含め)不可。 2013年には(SPS認定)パナソニックショップのみで購入可能な手元スピーカー&音量つまみ付き簡単リモコン「“聴こえモン”TY-RM800S」を発売(専用無線送信機と3.5mmミニプラグ付きアナログオーディオケーブル付属。無線送信機へ繋ぐ付属ケーブルはTV受像機の「ヘッドホン」端子へ接続。リモコン本体は単3乾電池2本と付属ACアダプタの2電源対応)。なお本モデルは(RP-RM102A/RM202とは異なり)パナソニック製TVのみ操作可能(一部動作しない機種もあり)で、「地上」・「BS」の各放送切替ボタンに点滅機能は無い。 これら「新らくらくリモコン」及び「簡単リモコン」では従来モデルのパナソニック製テレビ(VIERA以外のアナログチューナーのみ搭載した機種)も操作できる(ただし一部動作しないボタン有り)が、1992年以前製造の機種については動作しない場合有り。
※この「リモコン(らくらくリモコン/新らくらくリモコン)」の解説は、「VIERA」の解説の一部です。
「リモコン(らくらくリモコン/新らくらくリモコン)」を含む「VIERA」の記事については、「VIERA」の概要を参照ください。
「リモコン」の例文・使い方・用例・文例
- 私たちはその機械をリモコンで操作する
- そのテレビのリモコン取ってくれない?
- 彼が1度リモコンのスイッチを押した
- このリモコンにぴったりなフェイスプレートが欲しい。
- 彼は傍にリモコンを置く。
- 彼は彼の傍にリモコンを置く。
- リモコンが使えない場合、電池を別のものに替えて再度お試し下さい。
- リモコン用電池は付属しておりませんので、別途お求め下さい。
- テレビのリモコンどこに置いたのかな。
- テレビのリモコンがソファーの下にある。
- リモコンで.
- 彼はテレビのリモコンをなくした
- 光で操縦するリモコン装置
- たとえば,富士通ゼネラルの新型エアコンは,リモコンを使うと状態を声で伝えてくれる。
- 超小型のリモコン航空模型が最近人気となっている。
- Wiiのリモコンは揺らしたり,回したり,振ったりすることができるので,年齢や経験に関係なく,それを使ってあらゆる種類のスポーツを疑似体験できる。
- また,タカラトミーはリモコン制御の二足歩行ロボットシリーズ「ロボ-Q」も販売している。
- ユーザーはロボットを操作するのにリモコン装置を必要としない。
リモコンと同じ種類の言葉
- リモコンのページへのリンク