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納谷嘉信

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/21 00:19 UTC 版)

納谷嘉信(なやたに よしのぶ、1927年- 2009年5月29日)は大阪電気通信大学名誉教授。兵庫県出身[1]。色彩学の広範な研究分野で多大な功績を残したことで知られる。

1951年、大阪大学工学部電気工学科を卒業。1961年、大阪大学で工学博士を取得。

1984年から1986年の間、日本色彩学会の会長を務めた。1997年に日本で開催された第8回国際色彩学会(AIC)の京都大会では組織委員長を務めた。

業績

  • 色温度計の制作と実用
  • Donaldson Colorimeterの校正とCIE 1964 等色関数への貢献
  • 色の対比効果の予測。各種無彩色及び有彩色背景上の、中心物体色の色の見え変化の実験と、その予測研究
  • スペクトル光に対する視覚誘発脳波の分析
  • 昼光シミュレータの評価法の研究
  • 観測者メタメリズムの研究
  • 色順応の実験とモデルの開発
  • 色の見えモデルの開発と各種観測実験結果への適用
  • ヘルムホルツ・コールラウシュ効果英語版の実験と予測。AC法とVCC法の差の発見
  • 物体色の色知覚属性、およびへリングの反対色理論の一部修正への提案

受賞歴

  • 1966年、第12回照明学会賞を受賞[2]
  • 1983年、「道路標識用再帰性反射材料の反射性測定法の開発とその実用化」によって第2回日本照明賞を受賞[3]
  • 1985年、デミング賞本賞
  • 1986年、スガウェザリング技術振興財団 科学技術賞(個人) -測色用標準光源及び色の見えの評価の研究[4]
  • 1986年、「色順応効果の予測に関する研究」によって第5回日本照明賞を受賞[3]
  • 1993年、国際色彩学会(AIC)よりジャッド賞を受賞[5]
  • 1997年、勲4等瑞宝章
  • 1998年、日本色彩学会賞
  • 2002年、スガウェザリング技術振興財団 特別技術功労賞 -色彩学の標準偏差と視感[4]

著書

  • 『産業色彩学』1980年4月、朝倉書店
  • 『TQC推進のための方針管理:新QC七つ道具を活用して』1982年8月、日科技連出版社
  • 『営業のTQCへの挑戦:独創と実践』1986年7月、日科技連出版社
  • 『おはなし新QC七つ道具』1987年4月、日本規格協会
  • 『TQCの知恵を活かす営業活動:人材育成から仕組みの構築へ』1991年4月、日科技連出版社
  • 『創造的魅力商品の開発:TQMの新たな展開』1997年7月、日科技連出版社(諸戸脩三、中村泰三との共著)

関連項目

出典

  1. ^ 納谷嘉信『産業色彩学』朝倉書店、1980年、10-14頁。ISBN 9784254210118 
  2. ^ 照明学会賞受賞者一覧”. 一般社団法人 照明学会. 2024年11月1日閲覧。
  3. ^ a b 日本照明賞受賞者一覧”. 一般社団法人 照明学会. 2024年11月1日閲覧。
  4. ^ a b 表彰者一覧”. 公益財団法人スガウェザリング技術振興財団. 2024年11月1日閲覧。
  5. ^ Judd Recipients”. AIC - International Colour Association. 2024年11月1日閲覧。



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