ガンマ値とは? わかりやすく解説

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ガンマ‐ち【γ値/ガンマ値】

読み方:がんまち

gamma valueディスプレープリンタースキャナーなど、画像を扱うコンピューター周辺機器において、画像明るさ変化対す入出力電圧変化の比をとった値。それぞれの機器固有の特性を表す。この値が1に近いほど、自然な階調画像表示となる。→γ補正


ガンマ値

読み方ガンマち
【英】gamma value

ガンマ値とは、入力され信号強さに応じて変化する輝度を表す指標のことである。

入力され信号強さ画面輝度比例関係はならず曲線を描くことになる。このときの関係のことをガンマ特性呼び、この関係を式で表した際に用いられる値が、ガンマ値である。

また、ガンマ補正呼ばれる調整を行うことで、ディスプレイごとに異なるガンマ値を修正することができる。なお、ガンマ値が1に近いほど、自然な画像となる。

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ガンマ値

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/11 16:58 UTC 版)

画像に対するガンマ補正の効果。元の画像(γ=1)よりもガンマ値が上回る補正をかけると影の部分がより暗くなり(γ=2)、ガンマ値が下回る補正をかけると暗い所や影の部分が明るくなる(γ=1/2以下)。

ガンマ値(ガンマち)とは、画像の階調の応答特性を示す数値。また、入出力機器のガンマ値に応じた最適のカーブに画像の階調を補正することをガンマ補正(ガンマほせい)という。

概要

映像機器のガンマ

ディスプレイ等の画像を出力する機器において、入力値(電圧デジタルデータの数値など)と出力値(画像の明るさ)の関係は一次関数で示される関係ではなく、0を最小の明るさ、1を最大の明るさとした場合の

ガンマ補正の例。CRTのガンマ(実線)に合わせてガンマ補正(破線)を行うと、入力と出力が直線の関係になる。

入力値と出力値が直線の関係を示す場合、ガンマ値は1 (γ=1) となるが、γ<1の場合は階調が明るい出力に、γ>1の場合は階調が暗い出力になる。例えば、ガンマ値2.2のディスプレイで適正に表示される画像をガンマ値1.8のディスプレイに表示した場合、実際のガンマ値はγ=1.8/2.2≒0.82となり、意図したものよりも明るい画像となる。画像の入力から最終出力までの全体のガンマが1になるよう、適当なガンマ値のカーブに従って画像の階調を補正することをガンマ補正という。

多くの画像編集ソフトウェアにはガンマ補正機能が搭載されている。NTSC方式カラーテレビジョン放送においては、受信側(テレビ)のガンマ値を2.2と想定し、最終的な出力がγ=1の階調になるよう予め送信側でγ=1/2.2(約0.45)のガンマ補正をかけている。 カラーマネージメントシステムで用いられるICCプロファイルには、当該の入出力機器のガンマ値のデータも定義され、対応機器や対応ソフトウェアではこの定義に従ってガンマ補正が行われる。

脚注

  1. ^ Mac OS X v10.6 ガンマ 2.2 について
  2. ^ コダック スチューデント フィルムメーカーズ ハンドブック:特性曲線」、2010年9月4日閲覧。
  3. ^ Imatest - Glossary」、2010年9月4日閲覧。
  4. ^ コンピュータグラフィックスの分野では「コントラスト」は線形スケールでのコントラストを表す場合も多い。この場合、ガンマとコントラストは区別される。

参考文献

月刊MacPower 2002年3月号特別付録「マッキントッシュ用語事典 ま~ぱのコトテン」、アスキー、2002年。

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