可視光帯域
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 02:45 UTC 版)
使い捨て型デコイはもっとも古典的なものであり、特に可視光帯域で敵の目を欺くものは、有史以来広く用いられている。 日本史上でも、例えば千早城の戦いにおいて、楠木正成が藁人形を兵士に見せかけた例が『太平記』に伝えられている。 現代でも同様に、敵の空爆が予想される場合に、索敵を欺瞞するため、木・紙・布・風船などで、戦車(ダミー戦車)や航空機に似せたハリボテを作ることがあり、戦史上ではガザラの戦いでエルヴィン・ロンメルが、エル・アラメインの戦いでバーナード・モントゴメリーが用いた例が広く知られている。 また、空挺部隊がパラシュート降下するときに、空挺兵に似せたデコイを同時に投下し、滞空時間内に狙撃を受け被弾する可能性を確率論的に減じ、敵を欺瞞する。これを「パラダミー」と呼ぶ。ただし、パラダミーには気象状態を確認する用途もあり、この用途ではレジャー目的のスカイダイビングなどでも使われる。第二次世界大戦でドイツ軍がオランダとベルギーで初めて使い、ノルマンディー上陸作戦で連合国軍が多用した。
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