コンバインドサイクル発電
別名:ガスタービンコンバインドサイクル発電、ガスタービン複合サイクル発電、複合火力発電
英語:Gas Turbine Combined Cycle Development、Gas Turbine Combined Cycle、GTCC、Combined Cycle Gas Turbine、CCGT
複数の発電方式を組み合わせて発電する方式のこと。特に、ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせて発電する方式を指す事が多い。「ガスタービン複合サイクル」を略して「GTCC」とも呼ばれる。
コンバインドサイクル発電では、はじめに燃焼によりガスを発生させ、そのガス圧でガスタービンを回して発電すると同時に、ガスの持つ余熱を利用して水を熱し、水蒸気によって蒸気タービンを回して発電する。
コンバインドサイクル発電は、通常の火力発電などのようにガスタービンのみ、蒸気タービンのみで発電する方法に比べて、同じ燃料で生産できる電気の量が多い。また、同じ電力量を生産するために必要な燃料は少なくて済むという特徴がある。
なお、コンバインドサイクル発電をさらに改良した方式として、改良型コンバインドサイクル発電(ACC)と呼ばれる方式も登場している。通常のコンバインドサイクル発電が1100度程度の熱で燃焼させるのに対して、改良型コンバインドサイクル発電は1300度以上まで温度を上げ、高効率化を図ったものである。
コンバインドサイクル‐はつでん【コンバインドサイクル発電】
コンバインドサイクル発電
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/19 05:47 UTC 版)
コンバインドサイクル発電(コンバインドサイクルはつでん、英: combined cycle, CC)は、内燃力発電の排熱で汽力発電を行う複合発電である。内燃機関としては主にガスタービンエンジンが使用される。この場合狭義においてはガスタービンコンバインドサイクル発電[1]という。
- ^ 英: combined cycle gas turbine (CCGT)
- ^ 汽力発電 - 東京電力ホールディングス(2016年10月18日閲覧)
- ^ 初期に建設された発電所を中心に全体の出力とユニット毎の出力の合計が一致しないことがあるが、その場合は全体の出力は比較的高温時のスペックを、ユニットの出力は最良の条件下でのスペックを記載している場合が多く注意する必要がある。
- ^ 英: combined cycle
- ^ 英: advanced combined cycle
- ^ 英: more advanced combined cycle
- ^ 英: more advanced combined cycle II
- ^ 英: super critical
- ^ 英: ultra super critical
- ^ 例えばガスタービン発電部2台+排熱回収ボイラー1台+蒸気タービン発電部各1台のように、蒸気タービンよりもガスタービン系の方が多い場合が通例である。
- ^ 英: pressurized fluidized bed combustion
- ^ a b c d 中国電力、大崎発電所を来年12月に休止 日本経済新聞 2010年4月23日 1:26配信 2013年11月23日閲覧
- ^ 英: integratefd gasification combined cycle
- ^ a b c d 次世代火力発電の早期実現に向けた協議会「次世代火力発電に係る技術ロードマップ 技術参考資料集」, 2015年7月
- ^ “勿来IGCC発電所の営業運転を開始いたしました。”. 勿来IGCCパワー合同会社 (2021年4月19日). 2021年4月19日閲覧。
- ^ “広野IGCC発電所の営業運転を開始いたしました。”. 広野IGCCパワー合同会社 (2021年11月19日). 2022年4月23日閲覧。
- ^ 2008年9月18日付クリーンコールパワー研究所プレスリリース
- ^ 勿来発電所10号機の廃止について (PDF) 2020年11月16日 常磐共同火力株式会社
- ^ 英: integrated gasification fuel cell cycle
- ^ 石炭ガス化燃料電池複合発電(IGFC)の実証試験を開始 NEDO2022年4月19日
- ^ 英: integrated solar combined cycle
- ^ 第5回「新エネ大賞」新エネルギー財団会長賞『村野浄水場』
コンバインドサイクル発電
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/04 13:50 UTC 版)
「地球温暖化のエネルギー供給面での緩和技術」の記事における「コンバインドサイクル発電」の解説
天然ガス等を燃料とし、ガスタービンで発電したあとの排気廃熱で蒸気を発生させ蒸気タービン発電を行う。プラントの規模にもよるが、熱効率を在来の蒸気タービン火力発電所(30-43%)よりも高く(50%前後)できる。このため燃料消費が少なく、CO2排出が在来型の60-86%ですむ。 「コンバインドサイクル発電」も参照
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コンバインドサイクル発電(CC:Combined Cycle)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 16:20 UTC 版)
「火力発電」の記事における「コンバインドサイクル発電(CC:Combined Cycle)」の解説
内燃機関の排熱で汽力発電を行う複合発電の方式。内燃機関としては主にガスタービンが使用され、この場合はガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC:Gas Turbine Combined Cycle)と呼ばれる。
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