エネルギー増倍率とは? わかりやすく解説

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エネルギー‐ぞうばいりつ【エネルギー増倍率】

読み方:えねるぎーぞうばいりつ

核融合炉で、プラズマ閉じ込めて加熱するために外部から投入するエネルギー対する、核融合発生するエネルギーの比。この値をQと表しQ値が1のときを臨界プラズマ条件無限大となるときを自己点火条件という。Q値


エネルギー増倍率

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/30 06:37 UTC 版)

エネルギー増倍率(エネルギーぞうばいりつ、Fusion_energy_gain_factor)、核融合エネルギー増倍率(かくゆうごうエネルギーぞうばいりつ)とは、通常Qという記号で表され、核融合炉で生成される核融合出力と、プラズマを定常状態に維持するのに必要な出力の比である。


  1. ^ または、非常に稀に Qfus.
  2. ^ この場合、"熱 "というのはやや語弊がある。
  3. ^ これはローソンの最初の論文ではPRと表記されていたが[1]、ここでは現代の用語に合うように変更されている。
  4. ^ ローソンの最初の論文では、Qという記号は個々の核融合反応によって放出される総エネルギーをMeV単位で表すのに使われ、Rがパワーバランスを表していた[1]。後の論文では、この記事で使われているように、Qがパワーバランスを指す記号として使われている。
  1. ^ a b c Lawson 1957, p. 6.
  2. ^ Lawson 1957, pp. 8–9.
  3. ^ Karpenko, V. N. (September 1983). “The Mirror Fusion Test Facility: An Intermediate Device to a Mirror Fusion Reactor”. Nuclear Technology - Fusion 4 (2P2): 308–315. Bibcode1983NucTF...4..308K. doi:10.13182/FST83-A22885. http://www.ans.org/pubs/journals/fst/a_22885. 
  4. ^ 17th IAEA Fusion Energy Conference. 19 October 1998.
  5. ^ McCracken & Stott 2005, p. 133.
  6. ^ Jassby, Daniel (19 April 2017). “Fusion reactors: Not what they're cracked up to be”. Bulletin of the Atomic Scientists. https://thebulletin.org/2017/04/fusion-reactors-not-what-theyre-cracked-up-to-be/. 
  7. ^ a b c d Razzak, M. A.. “Plasma Dictionary”. Nagoya University. 2018年10月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年7月27日閲覧。
  8. ^ Meade 1997.
  9. ^ Entler 2015, p. 513.
  10. ^ a b c d Entler 2015, p. 514.
  11. ^ Entler 2015, pp. 514–515.
  12. ^ Laser Program Annual Report. Department of Energy. (1981). p. 8.5. https://books.google.com/books?id=w6QpAQAAMAAJ&pg=SA8-PA5 
  13. ^ a b c McCracken & Stott 2005, p. 42.
  14. ^ McCracken & Stott 2005, pp. 43, 130, 166.
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  16. ^ Hirsch, Robert (Summer 2015). “Fusion Research: Time to Set a New Path”. Issues in Technology 31 (4). http://issues.org/31-4/fusion-research-time-to-set-a-new-path/. 
  17. ^ McCracken & Stott 2005, pp. 33, 186.
  18. ^ McCracken & Stott 2005, p. 166.


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エネルギー増倍率

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 01:56 UTC 版)

トカマク型」の記事における「エネルギー増倍率」の解説

エネルギー増倍率 Q (Fusion energy gain factor) とは核融合反応における入力エネルギー発生エネルギー比率である。現在のトカマク型設計目標ではQ=20が「点火条件でありQ=1ではない。これは核融合反応炉へのエネルギー入力出力には機器類の変換ロスそもそも生じたエネルギー100%回収することが不可能なことから生じる差である。一応の目安としてQ=20越えれば外部からのエネルギー供給を受けなくてもプラズマ維持できる考えられている。

※この「エネルギー増倍率」の解説は、「トカマク型」の解説の一部です。
「エネルギー増倍率」を含む「トカマク型」の記事については、「トカマク型」の概要を参照ください。

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