改良型沸騰水型原子炉
別名:改良型沸騰軽水冷却水炉、改良型沸騰水型軽水炉、改良型沸騰水型炉、改良型BWR
英語:Advanced Boiling Water Reactor、ABWR
原子力発電で使用される原子炉の一種である「沸騰水型原子炉」(BWR)を改良し、配管の単純化などを行ったもの。軽水を循環させるポンプを圧力容器の中に設置する「インターナルポンプ」技術が採用されている。
インターナルポンプの採用によって、改良型沸騰水型原子炉は、従来の沸騰水型原子炉で必要だった原子炉外部の再循環用配管を除くことが可能となった。このため、配管の単純化、格納容器の小型化などが実現されている。従来の沸騰水型原子炉に比べて、総じて安全性、運転性、信頼性が向上しているとされる。
日本国内で稼動している改良型沸騰水型原子炉の例としては、新潟県の東京電力柏崎刈羽原子力発電所6号機、7号機がある。
かいりょうがた‐ふっとうすいがたけいすいろ〔カイリヤウがた‐〕【改良型沸騰水型軽水炉】
読み方:かいりょうがたふっとうすいがたけいすいろ
改良型沸騰水型軽水炉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 07:43 UTC 版)
改良型沸騰水型軽水炉(かいりょうがたふっとうすいがたけいすいろ、英: Advanced Boiling Water Reactor、ABWR)は、沸騰水型原子炉(BWR)の改良型。沸騰水型原子炉で原子炉圧力容器の外に設置していた原子炉再循環ポンプを圧力容器の中に設置し、ポンプ回りの配管をなくして単純化したほか、制御棒駆動源として水圧駆動に電動駆動を加えて多様化する等の改良を図っている。現在日立GEニュークリア・エナジーと東芝が提供している。
- ^ 風媒社『台湾への原発輸出』(伊藤孝司 著) ISBN 978-4833154017
- ^ 「稼働中原発6基順次廃炉の方針」『毎日新聞』 2011年5月24日朝刊13版8面
- ^ “江行政院長、台湾第4原発「建設の凍結はプロジェクト中止を意味せず」”. フォーカス台湾日本語版. (2014年4月28日) 2014年4月29日閲覧。
- ^ “台湾の「日の丸原発」建設を凍結 世論高まり受け 来年1月の総統選後には「建設中止」の可能性も”. 産経ニュース. (2015年7月1日) 2015年7月6日閲覧。
- 1 改良型沸騰水型軽水炉とは
- 2 改良型沸騰水型軽水炉の概要
改良型沸騰水型軽水炉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/25 05:04 UTC 版)
「原子炉圧力容器」の記事における「改良型沸騰水型軽水炉」の解説
改良型沸騰水型軽水炉 (ABWR) ではインターナルポンプの採用により、再循環ポンプ・ジェットポンプが廃止されている。
※この「改良型沸騰水型軽水炉」の解説は、「原子炉圧力容器」の解説の一部です。
「改良型沸騰水型軽水炉」を含む「原子炉圧力容器」の記事については、「原子炉圧力容器」の概要を参照ください。
- 改良型沸騰水型軽水炉のページへのリンク