RBMK
英語:Reaktory Bolshoy Moshchnosti Kanalniy
旧ソ連が開発、運用していた原子炉の形式の一つ。中性子を減速するために黒鉛を使用する。チェルノブイリ原子力発電所で採用されていた炉型として知られる。
RBMKでは核燃料となるウランを濃縮加工する必要がなく、天然ウランをそのまま使用することが可能であるため、安価で稼動できるというメリットがある。しかも、高効率でエネルギーを取り出すことができる。その反面、炉内の状態が不安定になりやすく、リスクが非常に高いという難点を持つ。
チェルノブイリ原子力発電所事故の発生後、RBMKは新規に建設されることはなく、現在稼動している炉も国際的には廃炉が促されている。リトアニアでは2009年に、EUの要請を受け入れる形で、稼動していたRBMKを閉鎖している。リトアニアは2011年、新しい原子力発電所の建設計画を進めている。
こくえんげんそくふっとうけいすいあつりょくかんがた‐げんしろ〔コクエンゲンソクフツトウケイスイアツリヨククワンがた‐〕【黒鉛減速沸騰軽水圧力管型原子炉】
読み方:こくえんげんそくふっとうけいすいあつりょくかんがたげんしろ
黒鉛減速沸騰軽水圧力管型原子炉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/04 01:30 UTC 版)
黒鉛減速沸騰軽水圧力管型原子炉(こくえんげんそくふっとうけいすいあつりょくかんがたげんしろ)は、ソビエト連邦(ソ連)が独自に開発した原子炉の形式。ロシア語ではРБМК(Реактор Большой Мощности Канальный)とよぶ。西欧圏ではキリル文字表記をアルファベット読みして頭文字でRBMK(Reaktor Bolshoy Moshchnosti Kanalnyy, 英語直訳:"reactor (of) high power (of the) channel (type)", 日本語直訳:高出力圧力管型原子炉)とよび、英語では別の表記としてLWGR(Light Water cooled Graphite moderated Reactor、軽水冷却黒鉛減速炉)がある。
- ^ 燃料中のウランの残りはウラン238である。低濃縮ウランは、ウラン235濃度が0.7%である天然ウランを濃縮し、ウラン235濃度を2.0 - 2.4%として使用する。
- ^ “ロシアでRBMKのクルスク1号機が永久閉鎖”. 原子力産業新聞 (2021年12月27日). 2022年3月20日閲覧。
- ^ “ロシア スモレンスク3号機の運転寿命延長工事が完了 - 海外電力関連 トピックス情報 | 電気事業連合会”. www.fepc.or.jp. 2022年3月20日閲覧。
- 1 黒鉛減速沸騰軽水圧力管型原子炉とは
- 2 黒鉛減速沸騰軽水圧力管型原子炉の概要
- 3 封じ込め
- 4 チェルノブイリ事故からの改善
- 5 RBMKの閉鎖
黒鉛減速沸騰軽水圧力管型原子炉と同じ種類の言葉
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