第4世代原子力システム
別名:第4世代原子力技術、第4世代原子炉、第4世代炉、第四世代原子力システム、第四世代原子力技術、第四世代原子炉、第四世代炉
英語:generation IV reactor、4th generation reactor
現行の原子力発電所などで稼動している原子炉よりも、さらに安全で高効率な原子力利用を実現するものとして、開発が進められている原子炉の方式。次世代の原子力システムを総称するもの。
第4世代原子力システムは、いくつかの異なる方式を総称した呼び名である。具体的な技術としては、ガス冷却高速炉(GFR) 、鉛合金冷却炉(LFR) 、溶融塩炉、ナトリウム冷却炉(SFR)、超臨界圧水炉(SCWR)、超高温原子炉(VHTR)、などがあり、それぞれ第4世代原子力システムの有力な方式として研究が進められている。
関連サイト:
第4世代原子力システムに関する国際フォーラム - 外務省
新概念の原子力システム 第4世代原子炉 - ATOMICA
だいよんせだい‐げんしろ【第四世代原子炉】
第4世代原子炉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/21 13:40 UTC 版)
第4世代原子炉(だいよんせだいげんしろ)は、現在研究中の理論上の原子炉の設計の基準。現在世界中で運用されている原子炉は一般的には第2世代から第3世代の原子炉であり、すべての第1世代原子炉は廃炉となっている。第4世代原子炉の研究は8つの技術的目標を基にして公式に第4世代国際フォーラム(GIF)で始められた。主な目標はより高い安全性、核拡散抵抗性、廃棄物と天然資源利用の最小化、原子炉の建設運用費用の低減である。高速炉、増殖炉などの技術は原子力の軍事利用とも関連性があるが、一般的にこれらの原子炉は原子力発電所に利用される予定である。同フォーラムにより2002年に後述する6つのシステムが選定された。2014年のロードマップ見直しでは2030年代の商業導入を目指している。
- ^ South Africa to stop funding Pebble Bed nuclear reactor
- ^ 中国の第4世代原子炉、石島湾で世界初の商用運転2023年12月7日亜州ビジネス中国産業データ&リポート
- ^ a b c d e US DOE Nuclear Energy Research Advisory Committee (2002). A Technology Roadmap for Generation IV Nuclear Energy Systems. GIF-002-00 .
- ^ “4th Generation Nuclear Power”. 2011年4月9日閲覧。
- ^ a b Benjamin K. Sovacool. A Critical Evaluation of Nuclear Power and Renewable Electricity in Asia, Journal of Contemporary Asia, Vol. 40, No. 3, August 2010, p. 381.
- ^ フランス原子力庁. “Future nuclear systems”. 2011年4月9日閲覧。
- 1 第4世代原子炉とは
- 2 第4世代原子炉の概要
- 3 原子炉形式
- 4 利点と欠点
- 5 出典
- 第4世代原子炉のページへのリンク