燃料集合体
原子力発電において炉内に挿入し燃焼される核燃料加工品の呼び名。
核燃料は「ペレット」と呼ばれる円筒形の粒からなる。ペレットは細長い金属の容器に封入される。ペレットが封入された筒が「燃料棒」と呼ばれる。さらに燃料棒を束ねてまとめたものが燃料集合体である。
燃料集合体はチャンネルボックスと呼ばれる金属の筒で覆われる。これによって冷却材の流れを一定方向に定めると共に、燃料集合体の保護、あるいは複雑な形状の制御棒を燃料集合体の隙間に挿入しやすくするガイドとしての機能も果たす。
原子炉内への設置、使用後の(使用済み核燃料としての)プールでの貯蔵など、原子力発電における一連の燃料の取り扱いは、燃料集合体を単位として行われる。
ねんりょう‐しゅうごうたい〔ネンレウシフガフタイ〕【燃料集合体】
燃料集合体
燃料集合体
燃料集合体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/04/19 05:23 UTC 版)
燃料棒が複数本束ねられて燃料集合体 (Fuel Assembly) を構成する。燃料集合体は同じ軽水炉でも、形式により構造も装荷される数も異なる。 PWRの燃料集合体1体は179 - 264本の燃料棒を束ねて組み上げられ、121 - 193体の燃料集合体が原子炉の圧力容器内に装荷される。BWRの燃料集合体1体は50 - 80本の燃料棒を束ねて組み上げられ、400 - 800体程度の燃料集合体が原子炉の圧力容器内に装荷される。 PWRの燃料集合体には、制御棒があらかじめ燃料集合体内部に分散して組み込まれており、制御時には圧力容器上部から炉心内に挿入される。BWRの制御棒は4体の燃料集合体の間に挟まるような4つのブレードを持つ十字形をしており、燃料集合体とは別に構成され、制御時には圧力容器の下方から炉心内に挿入される。
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