燃料加工
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/28 14:43 UTC 版)
天然ウランをそのまま核燃料として使用する黒鉛炉、重水炉の場合は、転換工場から再転換工場へ送られ、天然ウランの六フッ化ウランから核燃料用の金属ウラン棒や二酸化ウランの燃料ペレットが製造される。 軽水炉で使用する場合は、濃縮工場で濃縮ウランに加工され、30Bシリンダー(直径30インチ(約76cm)、長さ約2mの鋼製二重円筒容器)と呼ばれる輸送容器に封入されて再転換工場へ出荷される。 再転換工場(ADU法)では、上述の30Bシリンダーの弁を開けて加熱することにより、UF6を取り出し、水と反応させてUO2F2を生成する。このUO2F2にアンモニアを加えて重ウラン酸アンモン (ADU, (NH4)2U2O7) を作る。 2UO2F2 + 6NH4OH → (NH4)2U2O7 + 4NH4F + 3H2O このADUを水素で還元することにより二酸化ウラン粉末を生成する。 二酸化ウラン粉末は、燃料加工工場に渡されて上述の燃料ペレットに加工されて、ジルカロイ等の合金で作られた燃料被覆管に封入される。この被覆管を束ねて燃料集合体が作成される。
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