プラズマ加工とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 工業 > 加工 > 加工 > プラズマ加工の意味・解説 

プラズマ加工

※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。

プラズマ加工

物質高温になるに従って固体液体気体とその相を変えるが、気体がさらに超高温になると、気体原子自由電子イオン分離し電離気体となる。この状態をプラズマといい、気体の状態とはまた異なった特徴的な性質を示す。
  プラズマ電極間に不活性ガス流し放電することによって得られるプラズマ理論的に温度上限がなく、プラズマ加工として実用化されている温度1万数千度に達している。この超高温加工熱により切断穴開け溶接などが可能であり、タングステン合金など高融点材料加工方法として利用進んでいる。
  プラズマ溶接では、拘束ノズル内にアルゴンなどの作動ガス流し導電性工作物ノズル陰極との間にプラズマアークを発生させるプラズマアーク溶接同じくアルゴンなどを作動ガスとし、タングステンなどの陰極などの陽極間にプラズマアークを発生させノズルから高温プラズマ吹き出して加工するプラズマジェット溶接二方式がある。プラズマジェットでは絶縁性工作物加工できるが、陽極水冷する必要があるプラズマ溶接エネルギー密度高くティグ溶接比較して溶け込みが深い、アーク指向性が高いなどの特徴がある。
  作動ガス温度はいずれ1万数千度に達し、これを利用して溶断する場合もある。(プラズマ切断)。
  また、プラズマジェットに粉末状溶射材料投入すると、高温高速での溶射が行える。この加工方法プラズマ溶射といい、高融点材料溶射利用される
  プラズマの熱ではなく化学的な特徴利用した加工には、プラズマエッチング呼ばれる気体分子プラズマ化した雰囲気中で物質表面エッチングする方法がある。利用される気体酸素窒素などで、これをプラズマ化した雰囲気中で処理された面は化学的に活性化され付着性能が向上するので、半導体生産におけるシリコン基板下地処理をはじめ、プラスチック塗装印刷面、接着面などの前処理応用されている。

プラズマ加工

適している分野・使用事例

プラズマ加工=タングステンなど高融点素材加工プラズマ溶接ステンレス鋼非鉄金属の高能率溶接

用語解説

融点材料
タングステン融点摂氏3400度であり、主要金属である1540度)やチタン(1670度)に比べ極めて高い。
※本用語集は、索引元の東大阪市製造業支援サイト「東大阪市技術交流プラザ」において、平成16年度委託事業で構築したコンテンツです。



プラズマ加工と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「プラズマ加工」の関連用語

プラズマ加工のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



プラズマ加工のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
三栄書房三栄書房
Copyright c San-eishobo Publishing Co.,Ltd.All Rights Reserved.
東大阪市技術交流プラザ東大阪市技術交流プラザ
Copyright (C) 2024 TECH PLAZA

©2024 GRAS Group, Inc.RSS