PWRの燃料集合体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/20 04:21 UTC 版)
現在の100万kW級PWRの燃料集合体は、15×15、17×17型が使用されている。PWRの燃料棒の燃料被覆管にはジルカロイ-4が使用されている。PWRでは制御棒が燃料集合体の中に分散して挿入されるため、燃料集合体には24本の制御棒案内管が通っている。制御棒はそれぞれの上部が結合されており燃料集合体の内部を一括して上下するため制御棒クラスターと呼ばれる。また炉内計装用案内管があるため、17×17型の燃料棒本数は17本×17本=289本より少ない264本となっている。各燃料棒は9枚の支持格子(スペーサー)と呼ばれる格子板に保持されている。支持格子は制御棒案内管に固定されて全体の構造を保つ。燃料棒の上下にはノズルと呼ばれる板があり制御棒案内管と溶接されている。燃料棒は上下のノズルとは接続されておらず燃料棒の伸び縮みに対応するため距離があけられている。全体の長さは約4m、幅は214mmである。 100万kW級PWRの圧力容器内には193体の燃料集合体が装荷されていて、17×17型の場合で燃料棒の総数は50,952本となる。
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