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あ‐ない【案内】

《「あんない」の撥音無表記から》「あんない(案内)」に同じ。

「此家(このや)の—を知り居たれば」〈竜渓・経国美談


あん‐ない【案内】

[名](スル)

道や場所を知らない人をそこに導くこと。また、ある地域見せて歩くこと。「館内を案内する」「道案内

取り次ぐこと。「案内を請う

事情やようすなどを知らせること。また、その知らせ。「事業案内」「入学案内」

物事内部のようす。内情。「その家の案内に明るい」

事情よく知っていること。承知。「先刻御案内のこととは思いますが」

「町の近くにある写真屋節子もよく—だった」〈藤村新生

客を招くこと。招待。「披露宴御案内します」

官庁後日参考にするために、書き写したもの。また、文書下書き草案

頭の弁して—は奏せさせ給ふめり」〈紫式部日記

物事事情内容明らかにすること。また、問い尋ねること。

「宮の辺に—しに参らまほしけれど」〈二七七〉

[補説] 中古かな文では「あない」と表記されることが多い。


あ‐ない【案内】

〔名〕 (「あんない」の撥音無表記) ⇒あんない(案内)


あん‐ない【案内】

〔名〕 (中古かな文では、撥音「ん」を表記しないで「あない」と書くことが多い) 本来、「案」は文書写し、および下書きをいい、「案内」は案の内容を意味した。平安時代以後内情事情その他の意に転じて用いられている。

官庁作成した文書内容

(イ) 保存して後日参考にするため、文書書き写したもの。また、その内容。この語は、多くは「案内を検ずるに」のように用いられた。あない。

続日本紀養老四年(720三月己巳「又撿養老二年六月四日案内云」

万葉(8C後)六・一〇〇九・左注「今撿案内八年十一月九日葛城王等願宿禰之姓表」

(ロ) 文書下書き草案

紫式部日記1010頃か)寛弘五年一〇月一六日頭の弁してあないは奏せさせ給ふめり」

物事事情内容

(イ) あることがら内々事情また、ある地域建物などの内部様子実情

宇津保(970‐999頃)楼上上「あないも知らぬ人は、大将一つ御腹なめりときこゆ」

今昔1120頃か)一七「僧等、案内を不知(しら)ざるに依て此の寺に寄て宿りぬ」

(ロ) (━する) 事情様子明らかにすること。また、問い尋ねること。

宇津保(970‐999頃)国譲下「悩み給ふとてあるは、まことかそらごと確かにあないして言へ」

③ (━する) 取り次ぐこと。取り次ぎ。また(訪問者が)取り次ぎを頼むこと。

落窪(10C後)二「人は今あないして聞こえむ」

*虎寛本狂言二人大名室町末‐近世初)「イヤ、参る程に是じゃ。先案内を乞(こは)ふ」

法会への出仕知らせること。

大乗院寺社雑事記文正元年(1466)四月晦日請僧百口参否歟可校合皆参之後可導師案内事

(5) (━する) 道や場所をよく知らない人を手引きすること。先にたって、目的の場所まで連れていったり、ある場所を見せて歩いたりすること。また、その人

応仁略記(1467‐70頃か)下「其後今出河殿え案内を啓し奉る

満韓ところどころ(1909)〈夏目漱石〉一七「この中落ちて死ぬ事がありますかと、案内(アンナイ)に聞いたら」

(6) (━する) 事情様子などを知らせること。しらせ。便り現代では、催し事業などの内容期日などを知らせたり説明したりする場合用いることが多い。「案内広告」「案内状

狭衣物語(1069‐77頃か)一「その後内々にもあんない申さねば、いと甲斐なきやうなりや」

(7) 事情知っていること承知接頭語「御(ご)」を伴って相手への敬意表わすことが多い。

大隅幡家文書建久八年(1197)閏七月日・大国図田帳写「九州之内一国令其国案内候在庁仰付惣田庄公注進也」

浄瑠璃源頼家源実朝鎌倉三代記(1781)三「われ達(たち)も案内の通(とほり)、去年の夏から取付の俄(にはか)大名

(8) (━する) あいさつすること。ひとこと断わること。許可をえること。

今昔1120頃か)三一天台末寺の内なる木をば、心に任せて、案内も不云(いはず)して可被折(をらるべ)きぞ」

(9) (━する) 客を招くこと。招待

閑居友(1222頃)下「さとにまかりていでたらんに、かならずあ内し侍らむといひけり」

[語誌]漢語本来の意味としては「事件の内に・一件中に」などを指すが、日本では、上代中古の格(律令執行するための臨時法令)、符(上級官司から下級官司に出す命令文書)等の古文書記録日記類の漢文あるいは変体漢文に①の意で盛んに用いられ、日本語として独自の意味をもつようになった


案内

読み方:アナイ(anai)

文書写し内容物の内容内情取次などの意。


案内

読み方:あんない

  1. 提燈。〔第六類 器具食物
  2. 提灯のことをいふ。夜路をする時に提灯を持つ者が、先頭になつて案内をするから起つたもの。〔犯罪語〕
  3. 〔犯〕提燈のこと。「テツカリ」「アカ」「小田原」「ブラ」に同じ。
  4. 犯罪語にて提灯のことをいふ。夜路をする時に提灯を持つ者が、先頭になつて案内をするからいつたもの。
  5. 提灯を云ふ。
  6. 提灯。〔一般犯罪
  7. 提灯のこと。

分類 犯、犯罪犯罪

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案内

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/17 03:45 UTC 版)

案内(あんない)




「案内」の続きの解説一覧

案内

出典:『Wiktionary』 (2020/03/13 09:33 UTC 版)

名詞

あんない 古典語:あない)

  1. 事情内容知らせること。
    1. 道や場所を知らない人を導いて連れて行くこと。
    2. ある地域見せて歩くこと。
  2. 語義1のことをする人。
  3. 語義1のための冊子や図、書状など。しらせ
  4. 取り次ぐこと。
  5. 招待
  6. (やや古)事情内情

発音

あ↗んな↘い

翻訳

動詞

活用

サ行変格活用
案内-する

翻訳

形容動詞

  1. (やや古)事情内情知っているさま。

対義語




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