廃炉
原子力関連施設の原子炉を廃止すること。
老朽化や故障などによって機能に支障を来した場合、もしくは来すおそれのある場合に、修繕して採算が合わなければ廃炉とされる。施設の解体と撤去を行う必要があるが、解体により発生する廃棄物は膨大な量に上り、そのうち数パーセントは放射性廃棄物となる。工期は10年がかりとなり、解体作業に必要となる費用は数百億円の規模に上る。
日本では、国内初の商用原子力発電所として建設された東海発電所が、採算性などの問題から廃炉とされ、1998年に運転停止、2001年に廃止措置着手、2008年に初めて放射性廃棄物でない廃棄物の搬出を行っている。
関連サイト:
東海発電所の廃止措置 - 日本原子力発電株式会社
はい‐ろ【廃炉】
廃炉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/14 08:18 UTC 版)
廃炉(はいろ)とは、製鉄所や原子力発電所等において、必要なくなった炉を停止させて炉と関連する設備を解体すること、あるいは危険がない程度に整理し、その状態のまま放棄することである。原子炉に関しては専門的・法的には「廃止措置(はいしそち、Decomissioning)」の語を用いる[1]。
- ^ “廃止措置”. 原子力百科事典ATOMICA. 国立研究開発法人 日本原子力研究開発機構(JAEA). 2021年4月29日閲覧。
- ^ 日本原子力研究開発機構原子炉廃止措置研究開発センター「ふげん廃止措置計画」閲覧2011-8-13
- ^ 原子力安全・保安院「浜岡原子力発電所1号原子炉廃止措置計画」閲覧2011-8-15
- ^ 日本原子力発電「東海原発廃止措置工程表」閲覧2011-8-4
- ^ NHKスペシャル 原発解体〜世界の現場は警告する〜 2009年10月11日(日)放送
- ^ 米国における発電炉廃炉計画 (05-02-03-06) - (財)高度情報科学技術研究機構
- ^ 福島第一原子力発電所1号機〜4号機の廃炉を明言 東電会長 - CNN.co.jp 2011年3月31日JST
廃炉
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「チャペルクロス原子力発電所」の記事における「廃炉」の解説
保健安全執行部は2005年9月26日にMagnox Electricの下でのチャペルクロスの廃炉計画に同意を与えた。廃炉の目に見える最初の進展は2007年5月20日9時に行われた4機の双曲面設計のコンクリート冷却塔の制御解体であった。爆発は冷却塔のシェルの部分の除去のために計画された。円周のおおよそ3分の2と、シェルの足の3分の2が爆発によって除去され、これによって各タワーは制御された崩壊を起こした。爆発の衝撃が順次伝わり、91mのタワーはものの10秒で25,000トンの瓦礫になった。コールダーホールのものも2007年8月29日に破壊された。 地元の人々のいくらかは地元の産業遺産のシンボルの破壊に反対している。塔は地元のランドマークと考えられており、良好な気象条件下では50マイル離れても見ることができる。英国原子力グループとNDAは廃炉や原子力施設のの運用後のクリーンアウトよりも従来型の解体を優先している。冷却塔1の殻の大部分は外観に建設の不備に起因する目に見える膨れあるにもかかわらず爆破に耐えるよう管理されている 2012年12月には4機の原子炉のうち3機から燃料が取り出され、2013年代半ばにはすべての燃料が取り出されることが予測される。
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廃炉
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「シッピングポート原子力発電所」の記事における「廃炉」の解説
1982年10月1日、原子炉は25年間の運転の後に停止した。施設の解体は1985年9月に始まった。1988年12月、956米トン(870トン)の原子炉圧力容器/中性子遮蔽タンクアセンブリが原子炉格納容器から持ち上げられ、サイトから撤去してワシントン州の埋設施設へ輸送するための準備として陸上輸送機器に載せられた。サイトは除染され、解放された。シッピングポートの原子炉は廃炉されたものの、 ビーバー・バレー原子力発電所(英語版)1号機と2号機がこのサイトで認可され、稼働している[要出典]。 9800万ドル(1985年推定)でのシッピングポート除染は、原子力支持者[誰?]によって廃炉の成功例として扱われているが、批評家[誰?]はシッピングポートはほとんどの商用原子力発電所より小さいことを指摘している。アメリカ合衆国のほとんどの原子炉は約1,000 MWeであるが、シッピングポートはわずか60 MWeであった。別の人[誰?]は原子炉サイトを安全に廃止し、解放することができることを証明する素晴らしいテストケースであると主張している。シッピングポートは今日の大型商用原子炉に比べ幾分小さいものの、4つの蒸気発生器、加圧器、および原子炉を備えた代表的なものだった。輸送用に梱包された原子炉だけで重量は1000米トンを超えており(921米トンの容器の重さに輸送用スキッドの鋼鉄構造物の重さを加えたもの)、 ハンフォード・サイトに埋設するために水路で首尾よく輸送された。トロージャン原子力発電所(英語版) (オレゴンに位置する)からの原子炉容器も水路で首尾よくハンフォードサイトへ輸送されたが、シッピングポートよりもはるかに短い距離であった[要出典]。 シッピングポートの廃炉に続いて、他の3つの大型商用原子炉が完全に撤去された。ヤンキーロー原子力発電所(英語版)は2007年に完全に廃炉になり、アメリカ合衆国原子力規制委員会 (NRC)は8月にサイトがNRCの手順と規制に従って完全に廃止されたことを告知した。メインヤンキー原子力発電所(英語版)とコネチカットヤンキー原子力発電所(英語版)は2005年に完全に廃炉になった。3つの廃止された商用原子炉サイトは全てグリーンフィールドステータス(英語版)に戻っており、訪問者に開放されている[要出典]。
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廃炉
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「福島第二原子力発電所」の記事における「廃炉」の解説
2021年6月23日、廃炉作業が開始された。廃炉は4段階で行われ、第1段階は2021-2030年度、汚染の調査や除染など廃炉の準備、第2段階は2031-2042年度、原子炉周辺設備の解体撤去、第3段階は2043-2053年度、原子炉の解体撤去、第4段階は2054-2064年度、残りの建屋の撤去、の4段階で進める計画である。
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